前記事にも書きましたが、慣性的な叩き方と身体的な叩き方のことをより詳しく書こうと思いまする( ・ㅂ・)
先に書きますが、日本人ドラマーはその殆どが「慣性的」な叩き方を主にする傾向があり、黒人の特に「ゴスペル」ドラマーは「身体的」な叩き方を主にしている傾向があります。
動画を見比べると一目瞭然で、素人の方でも「叩き方だいぶ違くね?」というのが分かると思います。
代表例としてThe身体的な例は「Tony Royster Jr」さん、The慣性的な例は「村上 ポンタ 秀一」さんで動画を見てみてくだされ( ・ㅂ・)
さて、日本でドラムを教えられる際に結構な割合で「力を抜く、脱力」という言葉を耳にすると思います。
これはどういう叩き方になるかと言うと、例えばスティックを振り下ろす場合は下ろすその一瞬のみ力を少し加え、あとはスティックが打面に向かって落ちている時には力を加えずに腕とスティックが重力と加えられた力の慣性力に従って落ちるような叩き方になります。
「放る、投げる」の状態に近い叩き方、と言えば分かりやすいかもしれません。
これが物理で言う「慣性力」と言うものを使った叩き方なのでわしは「慣性的」と呼んでいます。
逆に身体的な叩き方は、身体能力を使って「制御」する叩き方になり、振り被る動きから振り下ろして打面にヒットするまで、そしてヒットした瞬間から打面とスティックが離れる瞬間までも全て「身体能力で制御」しています。
違いとしては、例えば慣性的な叩き方だとスティックのリバウンド(跳ね返り)の加減はほぼ完全にスティックの重さと落ち方に次第に任せるのに対し、身体的な叩き方の人はそのリバウンドのスピードも自身の腕の瞬発力で意図的に変えます。
別の例で例えると、慣性的な叩き方は「バスケのドリブル」みたいな感じと考えると分かりやすいですね。
つまりボールを落とした時に跳ね返るまでのボールが接触する時間は、「ボールが地面に当たってその衝撃でボールが少し縦方向に偏平に縮み、その際にボール内の空気を圧縮し、圧縮された空気の反発力で地面をボールの形状が元に戻り、その元に戻る力によってボール表面が地面を押し返す」という一連のプロセスにかかる時間に依存します。
これに対し身体的なものを例えると、ボールを両手で持ったまま地面に当てる、というプロセスになります。
これにより、ボール地面に押し当てることもできれば、チョイッと素早く当てる、といった具合に色々なことが出来ますよね。
これによる音の影響として、スティックと打面の当たっている時間が両者で全く異なるために打面の振動の具合が変わり、振動の具合が変わるために音の「鳴り方」が全く両者で異なってきます。
てことは、ですよ?( ・ㅂ・)
前のブログからの話になりますが、黒人的か白人的か日本人的なドラムかというのは人種による身体の違いなんてものでもなんでもなく、叩き方とリズムの捉え方の違いってだけなんですよ(´・ω・`)
こんな単純なことなんす(´・ω・`)
ちなみに慣性的な叩き方は後ノリ〜クリックオンビート、身体的な叩き方はクリックオンビート〜前ノリになりやすいです。
これも理由は単純で、慣性的な叩き方だとスティックを放ってから打面にヒットするまでの間に力を加えずに制御を行わないため、ヒットする感覚やタイミング感は比較的「抽象的」です。
なので、その叩き方で前ノリにしようとすると相当リズムから前につんのめったタイミングで腕を振り下ろす必要があり、そうなるとタイミングとリズム感のズレによってリズムを捉え辛くなりやすいです。
逆に身体的な叩き方はヒットするまで身体で制御しているので、ヒットする感覚がかなり「具体的」な感触です。
なので、その叩き方で後ノリにしようとすると上とは逆にリズムをかなり後ろに引きずったような感覚でスティックを当てる感覚になり、これもまたタイミングとリズム感のズレを知覚しやすいので叩いてる側の感覚的に気持ち悪いんです。
あと、身体的な叩き方という書き方だと「力んで筋肉で叩くこと」と勘違いされる方がいるかと思われますので付け加えます。
決してそういうことではありません( ・ㅂ・)
筋肉や「上半身の重心の移動」や「腰の回転」などなど、つまり「身体のあらゆる要素を使って効率よく制御する」叩き方です。
例えばアクセントのタイミングで上半身を少し前のめりにしてスティックに体重をかけたり、はたまた少し後ろにしてリバウンドを速めたり、などなどです。
もちろん筋肉もしっかり使ってます( ・ㅂ・)
これは「脱力」という事を考えず、「身体をどう使えばどう叩けるか」を考えるとこのような叩き方になりやすいです。
なのでわしは前々から思っているんですが、いかにも「脱力こそ正義」のような言い回しをするのはいかんと思うんですよね(´・ω・`)
力を加えることで始めて出せる音ってのはあるんです(´・ω・`)
脱力こそ正義という考え方は、それらの可能性を排除する原因になり得ると思っています。
そしてそれが常識と勘違いしてしまった時に「外人のドラムは体のつくりが違うから無理だ」という考えになってしまうんだと思うんです。
「FUYU」さんというドラマーさんを動画で見てみてくだされ、この方は日本生まれの日本人ですが物心つく前の幼い頃にアメリカに転居されてアメリカで育ったそうですが、その影響か見事に黒人に違い叩き方をしています。
人種の身体の違いは「〜人的なドラム」には影響しないという素晴らしい例だと痛感するはずです。
さて、次のブログでは「個人で出すグルーヴ」について書こうかと思います( ・ㅂ・)
また後日に( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !