本書は北欧政治、政党政治が専門である岡沢 憲芙 元早稲田大学教授の著書である。競合的協同をテーマに政党政治の観点から橋本政権くらいまでを考察している。政権交代がすでに起こった今日においてコンセプト自体は必ずしも新しいものではないのだが、政党政治の先行研究を加味したうえで、分かりやすい言葉で競合的協同のメカニズムを説明している。
政党政治においては日本の55年体制は稀有な存在であったため健全かつ建設的な政党政治は現在においても機能しているとは完全には言えないのではないかと感じる事がある。本当の意味での政治に腕の見せどころが期待される現代を捉える上でも一読してみるべきだろう。