平成26年12月23日…

この日、僕は長女とクリスマスケーキを受けとるため朝から市内へ出かける予定だった。

途中実家に立ち寄り、妻と次女を降ろす。

二人は実家で両親と留守番。

「今日は手巻き寿司が食べたい」

長女が親父に夕食のリクエスト。

「わかったよ」と親父。

その後、僕と長女は市内へ向かった…

…店に着くと同時に携帯が鳴る。

お袋からだ。

「…今、お父さんが自宅裏の崖から落ちた…救急車で○○病院に向かっている。急いで」

訳が分からなかった。

隣にいた長女が、

「とーちゃん、どうしたん?」

と不安そうな表情を浮かべている。

お袋の声が携帯から漏れており、ただならぬ事態を察っした長女…

そんな長女を観て、

「大変なことになった…」と認識できた。

直ぐにケーキを受け取り、長女と共に病院へ向かう。

…途中再び携帯が鳴った。

今度は妻からだ。

妻から親父の詳細を聞かされた…

どうやら、僕と長女が出掛けた後、親父は裏庭を掃除していたとのこと。

その際、足を滑らせたのか崖から転落。

頭部をコンクリートで強打した模様。

事故現場は誰も目撃していなかったが、たまたま外で洗濯していたお袋が、頭部血だらけで側溝に横たわっている親父を発見。

大声をあげたところを妻が気付き、一次蘇生と救急搬送の手配をし現在救急搬送中とのこと。

…妻は看護師。よって流石に対応は早い。

しかし、

「…覚悟しといた方が…いい…」

妻の言葉を聞き、ドクドクと自分の脈打つ音が鮮明に聞こえた…

助手席では長女が黙ったまま、不安そうな表情でクリスマスケーキを抱えていた。

続く…