玲奈の突然の想定外の申し出に
友梨奈は言葉を返す
「何言ってるの!
駄目だよ!私は犯罪者。
玲奈ちゃんを巻きこめないよ!」
まだまだ、人通りが多い時間帯であるが
玲奈は気にせず懇願する。
「お願い!もう、離ればなれは
嫌なの!友梨奈の傍にいたいの!」
玲奈は友梨奈の両肩を掴んで必死に訴えた。
友梨奈はそこまで玲奈が
言ってくれたことがうれしくてたまらなかった。
だからこそ、
玲奈を巻きこみたくない気持ちが
強まったのだ。
「ありがとう。
こんな私にそんな優しい言葉をくれて。
玲奈ちゃんのことは絶対に忘れないから」
友梨奈は目に涙を溜めながら言った。
「違うよ!優しさで言ってるんじゃないよ!
友梨奈はなにもわかってないよ!」
玲奈は声を強くして言った。
「え・・・意味がわからないよ?」
すると玲奈は突然友梨奈にキスをしたのだ。
「え・・・・どうして?」
友梨奈は玲奈が自分のことを
好きであるはずがないと思っている
だから、玲奈のこのキスの意味が
理解できなかったのだ。