こんなハナシで

かたじけない



じつに

かたじけないのだが


吾輩が


「お花を摘みに」


行った時の

ことであるのだが



なんとも心穏やかにしてくれる

音消しメロディ

なるものの

スイッチを押し



清らかな

せせらぎが

逆流してくる

スイッチも押し



そうすると

吾輩は


どっちのスイッチで

どちらを消せばいいのか


わからなくなり



スイッチを


消してはつけて


つけては消す


そんなことを繰り返し



しばし



異次元の世界に

追いやられたかのようになったのだ



これはもはや


我を忘れて


あわてふためく

吾輩の姿を


後に想像する吾輩との


闘い

なのだろうか


叫び