錆び付いた煙突から
昇ってく欲望を
思い切り吸い込んで
頭から咳き込んだ。
「この人は間違いだよ」
胃から込み上がるけど
糞みたいな味の唾を
吐き出して飲み込んだ
血飛沫の舞う絶望を
国道11号(バイパス)上で眺める
傷ついた右目を
見開きながら
泣き出してた
人を殺す理由はきっと
くだらないことに過ぎなくて
戦うべき自身さえも
むやみな嘘で認めた
受け入れがたい争いで
人類を浄化させていても
心に開きすぎた
刺し傷はきっと消えない
今日もまた人を殺し
「ごめんね」と宥(なだ)める
沢山の人と会えど
結局は独りきり。
「つまらない」って叫ぶ日々を
抜け出しては結局
「さようなら」を嘆く日々になる。
そうであれ、この世界の屑は
己の欲望のまま…………
暴れていく。
行き先もなく浮かんでる
紙飛行機を落として
最後の祈りを
抱き締めた目を
見開いた
泣きべそをやめる理由はきっと
弱虫だと気づきたくなくて
本当の自分さえも
欲望の砂に埋もれた
受け入れがたい争いで
人類を浄化させいても
心に開きすぎた
刺し傷は今日もまた
恨みや怒りを
吐き出している。