フランスの詩人・小説家 Pierre Mac Orlan (1882-1970) が、Sadie Blackeyes というペンネームを使って著したスパンキング小説 The Gloomy Experience (直訳すると「陰鬱な経験」-仏題は未調査、副題?) 英語版を和訳し出版した際の邦題が「アリスの人生学校」です。
Sadie Blackeyes 名義のスパンキング小説は他にも有る様ですが20世紀初頭に著された物が多く、今となっては入手困難な物も多いのではないでしょうか?
「アリスの人生学校」初版は昭和28年(1953)12月に奇譚クラブ臨時増刊号として出版され、半世紀を経た平成14年(2002)10月に挿絵が省かれた改訂版が学研から再販されています。
つまり、遅くとも昭和20年代には既にスパンキング文化が輸入されていた事になり、かつ50年後に再販される程に一定の支持を得た小説と言え、前半の第一部は今で言うディシスパの世界観そのものですが、この小説で甘えを期待すると裏切られると思います。つまり一言で言えば裕福な家庭での継母からの厳格な躾です。この構図はいつの時代のどの世界観でもスパにおいて一定の支持を勝ち取る題材ではないでしょうか? 私が一昨年書いた初のスパ小説も偶然(或いは必然)この構図でした。