補助人工心臓 | リュウのブログ 拡張型心筋症

リュウのブログ 拡張型心筋症

ブログの説明を入力します。

厚生労働省の専門部会は12日、ドイツの医療機器メーカー、ベルリンハート社が開発した小児用補助人工心臓「EXCOR」の国内販売を了承した。来週にも厚労省が正式に承認する。国内で小児用の補助人工心臓の承認は初めてとなる。

 EXCORは、重症の心臓病の子供が心臓移植を受けるまでの「つなぎ」として使われる。欧米では1990年代から千例以上の使用実績があるため、海外では使用可能な医療機器なのに日本で使用できない「デバイス・ラグ」の象徴的存在とされてきた。

 今年1月には、EXCORを装着できなかった6歳未満の女児が、代わりに使った簡易型補助人工心臓を使用中にできた血栓で脳の血管が詰まり、脳死になった。女児の両親は早期承認を求めるコメントを発表し、日本小児循環器学会も厚労省に要望書を提出していた。

 平成21年に厚生労働省が「早期導入が必要な医療機器」と選定してから約6年。これまで容体が悪化したら死を待つしかなかった重い心臓病の子供たちにとって、心臓移植までの間、低下した心機能を補い、命をつないでくれる小児用補助人工心臓の承認は、まさに“一筋の光”となる。

 「私の脳裏には、この医療機器があれば助かったはずの多くの子供たちとそのご家族の顔が浮かんでいる。『これまで』と『これから』では、子供の心不全治療に大きな違いがある」。国立循環器病研究センター小児心臓外科の市川肇部長は今回の決定に喜びの声を上げた。

 日本臓器移植ネットワークによると、4月末時点で心臓移植を待つ0~9歳の子供は15人。承認に向けた治験を統括してきた東京大の小野稔教授(心臓外科)は「この中にも今後EXCORを装着できる子供がいるだろう」とした上で、「ようやく子供にも補助人工心臓が使えるようになる。承認後、できるだけ早く保険償還も行われることを願っている」と話す。

 ただ課題は残る。補助人工心臓の長期使用には血栓が生じて脳梗塞などを発症させるリスクがあるため、臓器提供者が現れなければ、いずれ命を落とすことになる。子供たちを救うには臓器提供者の存在が不可欠となる。