ドグラ・マグラ
ドグラ・マグラ
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精神医学の未知の領域に挑んで、久作一流のドグマをほしいままに駆使しながら、遺伝と夢中遊行病、唯物化学と精神科学の対峙、ライバル学者の闘争、千年前の伝承など、あまりにもりだくさんの趣向で、かえって読者を五里霧中に導いてしまう。それがこの大作の奇妙な魅力であって、千人が読めば千人ほどの感興が湧くにちがいない。探偵小説の枠を無視した空前絶後の奇想小説。
日本探偵小説三大奇書のひとつで、『黒死館殺人事件』と『虚無への供物』と並んで数えられています。
読めば精神に異常をきたすと言われるこの本。
多分、きっと、願わくば、読破したけれど異常をきたしてないはず。
とても長くて濃密で、悪く言えば冗長で、あまりの読みづらさに読了までに4ヶ月ほどかかってしまった。
それまでに何冊浮気して読み終えたことか。
あらゆるエッセンスが詰め込まれており、内容としては興味深いのだけれど、この複雑怪奇な内容を人様に勧めることは憚られるかな。
書籍として購入も出来るけれど、没後50年以上経っており著作権も消滅しているので青空文庫のKindle版で無料で読みました。
人様に勧めるというのであれば
ドグラ・マグラ (まんがで読破)
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こんな漫画もあるので30分程でサクッと読めるのかも。
内容が十分に再現できているかどうかは置いといて。
とにかく、精神に異常をきたすと言われているけれど、きっと大丈夫なはず。
探偵小説として話が進むのだが、途中には狂人、遺伝、脳髄、胎児の夢など幾重にも折り重なる科学的な話があり、自分がどこを読んでいるのか、何を読んでいるのかがわからなくなる。
その、脳へのキャパシティ・オーバーに精神が異常をきたすのかもしれない。
そして
やはり
俺は
狂ってしまったのだろうか
胎児よ
胎児よ
何故踊る
母親の心がわかって
おそろしいのか