忙しくしたい日 | リュウミホのちょっと一息

忙しくしたい日

今日はたまらず何も考えずただただ忙しくしていた。

わたしの歩調に合わせてきた男にいらっとしながら歩く。

それでもこれでも、足早に歩く。

今日はね、殆どね、何も考えて居なかった。

一人で食べるご飯はあっという間に終わったし、だからと言って寂しい女にはならないように逃げるように曲をかける。

やっぱり音楽がわたしを救う。

何度も何度でも。


満員の電車も渋谷の雑踏もイヤホンを通したらすべて支配してしまう。


悪い事は考えない。悪い方へいかないように。

未来は決まってるわけじゃない。

いい方向へ自分で向かせてしまおう。

近くにいる人が言う。


子供が笑った顔が耳から聞こえる音楽に合っていた。