教室の窓側で | リュウミホのちょっと一息
小学校5年生くらいかな。
「赤い実はじけた」という物語を思い出す
恋も知らずに初恋を経験するとき
主人公が胸の奥で赤い実がはじけたと言う
初恋なんて
いつだろう
幼稚園の時に気になった男の子がいた
だけどわたしはその子に意地悪をした
からかったり叩いたり
全く酷いメス怪獣。
前世はきっと男だったに違いない
赤い実をはじくよりも初恋と気づかない恋
熟れる前の大切な大切な赤い実だったのかもしれない
今少し赤い実が違う形ではじけた気がした
パチンと
音が奥で鳴った
そぅそぅ
女は恋をし、
綺麗になれ
恋をしている人は美しい
やっぱりすっごく可愛いよ
なんかね
なんか
ふっと思ったんだよ
パチン
パチン

