恋心ってのは厄介だ。
子孫を残す為に生まれた心と脳内のメカニズムなのだろうと思う。
恋の賞味期限が三年だと言われるのは「それで子孫を残せなければ次に進む」というカラクリが仕組まれている節があるのだそうだ。
勿論、私もたまに恋心が生まれるが…その度に自分とその恋心に飽き飽きしてしまう。
「誰でもいいんですかアナタは?」
と、後から自分がイヤになってしまうのだ。
本能は大事だ。
でも、人間らしく理性的に格好つけて生きたいと望んでしまう。
今、好きな人がいる。近所の店で働く女の子で22歳の一回りも歳の離れた子だ。
尊敬出来る人で
彼氏がいる
彼氏の事を尊敬しているそうだ。
二人で会うことを頑なに拒まれる。たぶん、彼氏に後ろめたいのだろう。
たぶん、素敵な彼氏なのだろう。
彼氏のことを大事にするその子の姿勢が堪らなく尊敬出来る。
その子に「リューさんなら大丈夫です♪」と言われると心底大丈夫だと想える。
その子と向き合うと
チャラけた人生を送った自分が恥ずかしい。
その子のように生きたいとさえ想える。
恋とか愛とかではなく
尊敬しているのだろう。
彼女を彼氏から奪いたいとか絶対イヤだ。
自分が好きなのは決してそうしない彼女なのだから。
この矛盾がもどかしい。
しっかりした彼氏で六年も付き合っているそうだ。絶対に幸せにしてくれそうな気がする。
幸せになって欲しいと思う。
俺では幸せにしてあげれない気がする。
幸せが何か分からないけど
俺は幸せだけど
お金なんかじゃない!
なんて綺麗には言えない。
自分を誇れるような人間になれれば良いのだろうか?
いつまでもなれないモノのような気もするし。
いずれは潰えるこの感情なのかもしれないのだけど、女性に尊敬の気持ちを持てたことが何よりも嬉しかった。
俺の中で恋するってことは、もしかしたら「その人を敬う」って事なのではないのだろうか?
好きの形は色々だと思うのだけど、今後もそういう気持ちを大事にして人生をおくろうと心に決めた。