アスペルガーは誰だ? 最終回
相棒ドラマー 「森さんがアスペルガーでないこと祈っていますよ!」
俺 「…ということは彼からすると俺が
アスペルガーということか~?」
相棒ドラマー 「まぁ、明日結果楽しみにしていますよ!」
人間、時間が経つと、物事忘れていく…。 翌日、目覚めた僕
は電話の彼が誰であれ、もうどうでもよくなっていたが、相棒
ドラマーの強い要望もあったので重い腰を上げ、例のギタリスト
の猪上君に電話することにした。
俺 「…、…あのね~、猪上君、ちょっと聞きたいことあるんだけど、
この間 携帯教えてくれた彼のことなんだっけど…
ー 以下省略ー
で、その森君はライブ当日、君のバンドでドラム叩いたの
かい?」
猪上君 「いや、叩いてないです!」
俺 「叩いてないのかい?」
猪上君 「叩いてないです。 彼はウチのバンドの正式なドラムですけ
ど当日は別の子が叩いてました!」
俺 「…ゲッ、俺の知りたいのはその当日の夜、ドラム叩いてた
子さぁ~~。 じゃ、その子の名前は何て言うんだい?」
猪上君 「あっ、すいません! 僕、間違ってました。浦野君、
それ浦野君ですわ! すいません!」
俺 「 浦野君て言うの? な~んだよ、やっぱりそうか~!
だから俺が知りたかったのはあの夜のドラマーなんだよね。
その森君とは俺、面識ないんで、そら~あんな態度
なるわな! オーケー、でも謎溶けた、ありがとう!」
というわけで相棒ドラマーの指摘が的中。森君にはまたライブなん
かで遭ったとき謝ることにして、何よりこの結果報告を心待ちに
している相棒ドラマーに伝えなければと、メールで連絡を入れた。
「…ビンゴ、君の予想的中!」 ととりあえず打ち
連絡を待った。
ところが二日経っても一向に連絡は来ない。 何かあったのか
とその夜電話してみたが繋がらず、コールバックもない。
不審に思った僕の脳裏にまた例のキーワードが現れた。
「なんだよ、アスペルガーはここにいたのかよ! 結局は
他人の話なんか眼中にないんだよ。あーだ、こーだ言って
興味あるふりしても、結局は関わりたくないんだ。さすが
相棒だ、いい勘してる!と頼もしいなとも思ってたのに
裏切りやがって…。 ドラマー首だ。地獄に落ちろ!」
僕はそのようなことを心の中でつぶやきながらいた。 そうすると
三日目の夜、相棒ドラマーから着信が入った。
俺 「…ピラリラロンロ、ロンロンロ ロロロロ、ピラリラロン…、
プチッ! やい、現れやがったな、アスペルガーめ!
精神異常者とは貴様のことだ! お前が結果聞かして
くれ!というので骨折って電話してやってんのに何
の反応も返事もよこさんとは何事だ。結局どうでも
いいんだろ?興味ないんだろ?それだったら早く
言ってくれよ! 今まで相棒と思ってたけど、もう
絶好だ。 ドラムも首だ、首、首!!!」
相棒ドラマー「ち、ち、違うんです! 違うんです木原さん。
木原さん違うんです!!
木原さんと別れて、それから間もなく携帯潰れて
繋がらんようになったんすよ~。 ずっと気になってたん
ですけどSHOP行ってて、ついさっきから使える
ようになったんですよ。 すいません、しょうも
ないことなっても~て!!」
俺 「なんだよ~、そうだったのかよ~。 俺はてっきり
他人のことアスペルガー、、アスペルガー言うで
実は自分かよ~、付き合い切れねぇな!思て
腸(はらわた)煮えくり返ってたんやけど、
救われたぜ~! よかった!!!」
というわけで誰ひとりアスペルガーではありませんでした。
よかった!!!
THE END