ヒマに任せて、今日も図書館に行った。
ローマに関する本を何冊か手にとってみて、その中で塩野七生さんのヴァチカン物語が、気に入りました。
ローマの中心部から西へ向かい、テヴェレ河を渡ってバチカン市国へ、目印は、サンピエトロ大聖堂の威風堂々たるクーポラだ。
と扉書きの文章、これから2000年の歴史を誇るカトリックの聖地、祈りの空間に分け入るゾクゾク感がたまりません。
塩野さんは、沢山のローマをはじめとする著述がありながら、直接、美術、芸術を語らないと言うポリシーがあります。
その理由は、美術、芸術は、情報として理解するものではなく、感じるものだからとご自身の作品でも触れておられます。
今の時代、いつでもどこでもネットから、情報としての美術、芸術は見れます。しかしそこには、生の迫力や感じとる部分は乏しいです。
話はビジネス文章に飛びますが、今はネットなどからのカットアンドペーストの作文が全盛です。メリットは一定のクオリティがありスピード重視には良いのですが、デメリットとして疑問に思ったり、見返しが少なく、間違えてもそのままの状態が残っているものも少なくないです。
私が若い頃、どの会社でも文章名人がいました。私の先輩に要を得て、美しい文章を書く人がいました。新人時代、私達のカットアンドペーストとは、その先輩の文章を紙で切り貼りしながら、自分のものと比べたりして修正しました。
今は、スピード的にも許されないでしょうが、当時は何度も推敲され、苦心の末にようやく、できあがったビジネス文章。
文章は絵画などの芸術作品では決してありませんが、ちよっとした感動を覚えたことがあります。
