- 梨木 香歩
- 西の魔女が死んだ
「新潮文庫の100冊」が本屋に並べられているのを見ると、
「読まなきゃ!!」
という衝動に駆られませんか。
ええ、ええ、まんまとのせられています。
でも、まあちょっと100冊マラソンしてみるのも面白いかな、と思ったので。。
(新潮文庫に限らず)
中学に進んですぐ、「まい」は学校に行けなくなってしまった。
ママは何も聞かず田舎のおばあちゃんの所にまいをやる。
学校から逃げ出せるのは嬉しかったが、ママとパパが話しているときに
聞こえた「感受性の強い扱いにくい子」という一言が重く響いていた。
ママのママつまりおばあちゃんは、イギリスのひとで、まいに
「まいの曾祖母は魔女だった」
と明かす。
おばあちゃんはまいに魔女になるための手ほどきをする。
それは
「なんでも自分で決める事」
そして、なんでも自分で決めるためには規則正しい生活をおくる必要があった。
野いちごをつんでジャムにしたり、ミントやセージで虫除けのハーブティーを
作ったり・・・・
中学ぐらいのとき、今考えればどうでもいいような事で悩んでいたことや、
数年前になくなった、私の祖母の事や、色々思い出して、懐かしく、暖かい
気持ちになりました。「おばあちゃん大好き」「アイノウ」っていうやりとりは
とてもいいです。
日本人ってなかなか「好き」って言われて「わかってる」とは言えないものでしょう?
ラストの おばあちゃんの 残したメッセージには
泣いてしまいました。
なんか忙しすぎてイライラしてる!!というような人にお勧めです。