カイザード・アルザード・キ・スク・ハンセ・グロスシルク・・・わかる方は少なくないはず。ダークファンタジー漫画の走りである「BASTARD(バスタード)」の主人公ダーク・シュナイダーの攻撃魔法のハーロイーンの詠唱であることは言うまでもないでしょう。

年末年始に何気にネットフリックスを見てるとバスタードのアニメがシーズン2まであるのに気づきました。YouTubeのPVも見ましたが、とても出来が良いように思えました。(コメントは賛否あったようですが、外国からのコメントが多かったのは人気がある証拠なはず)

私は第二部の地獄の鎮魂歌編が一番好きなのでシーズン2から見ちゃいましたが、やっぱり面白かったですし、原作にはない補完的なセリフもありましたので満足でした。

原作の漫画自体は30年ほど前の少年ジャンプで連載されたものです。しかし、デザインは令和の今の時代でも全く古さを感じません。むしろ異世界ファンタジー全盛の現在でも一線級の作品だと思います。強いて言えば主人公像が今の時代では好かれにくいかも、、

作品内容を少し説明します。16年前に世界征服を試みた邪悪な魔法使いのダークシュナイダーはとある国の勇者パーティーに封印されました。しかし、ダークシュナイダー配下の四天王が再び世界征服の軍を起こして各地を侵略中。四天王は世界征服の為に400年前に封印された暗黒の破壊神を復活させようとする中で、これまた転生したダークシュナイダーと反目することになります。ダークシュナイダーと四天王達の戦いが一番面白かったですね。

その後は有名な話ですが、話が壮大になり過ぎたのと作者の病気の関係で話が一向に進まず休載状態となっています。

アニメはネットフリックスでしか見られないのは残念ですが、これを機に作品を知らない多くの若い人知ってもらいたいと思っています。

この作品は絵がとてもキレイ、話がとても面白い、世界の設定がとてもよく練られている。そして魔法の
演出が歴代最高作品だと思っています。

↓は四天王の最期のカルとの戦い
 



炎のダークシュナイダーと氷のカル。絶対零度の魔法に対してダークシュナイダーがどう戦ったか。そして同じく四天王のアビゲイルが魔法バトルの解説をしますが、旧世界の生き残りであるアビゲイルならではの分子運動についての解説がアニメでカットされていなくて安心しました。好きなシーンなので。

この回が本作品のピークかなと思います。個人的には箱舟が墜落するまでの物語が凄い好きです。「ベルセルク」の蝕に劣らぬ絶望ラッシュですし、なぜ400年前に世界が一度滅びたのかが明かされた時は鳥肌ものでした。本作品を知らない人は、そこまでは読んでもらいたいと思います。