「小泉すんずろう氏」が復興政務官に決まった。


オリンピック開催の準備と並行して本腰を入れて被災地復興に取り組んでくれる事を期待している。


政党の枠を超えて日本の政治家として頑張って行ってもらいたい。


海江田万里氏みたいに入った政党を間違ってしまって自分の実力を発揮出来ない政治家もいるから。


彼は自民党でしょって思うのは私だけだろうか。


ちょっともったいないなって思う。


2011.3/11。実に24683名もの人が亡くなった。


しかしこんなにも犠牲者は出なかった筈なのに、地震が起きてすぐに非難さえすればって、今でもそう思う。


かつてその地に起きた過去の津波の被害を忘れてしまっていたから、こんな大勢の犠牲者が出てしまった。


明治29年6月15日の地震による大津波。26360名が亡くなった。


そして37年後の昭和8年3月3日の地震による大津波。

2995名が亡くなった。


そして昭和35年のチリ地震による津波。105名が亡くなった。


この三度の津波の事を書いたのが吉村昭氏だった。



「いわゆる」と頭に付く、団塊世代の男の日常。

「いわゆる」と頭に付く、団塊世代の男の日常。














最初の題名は昭和46年刊行で「海の壁」。


その後文庫化にして2004年発刊。題名が「三陸海岸大津波」。


さんざん語り継がれてきたであろう津波。


なのに忘れ去られ風化してしまっていてあんな大きな地震が来ても実際津波が襲うまで逃げる事をしなかった。


誰の責任でもないのだろうけれど。実に残念な事をしたものだ。


過去の津波の被害を知っていた古老たち、徹底していなかった地震からの津波の襲来。


でも以前から地震、津波の防災管理の徹底した準備をしていた学校、地区は一人の犠牲者も出さなかった。


ところが大川小学校みたいに地震発生から50分後に押し寄せた津波で校庭にいた生徒108名中74名が犠牲となってしまった。


教職員も10名亡くなった。


さる幼稚園でも園児が4名犠牲になっている。(裁判中)


両方共ちゃんと適切に判断していれば犠牲者は出なかったと思う。


この本は7年くらい前に興味があって買ったもの。


まさか同じ事が起こるとは信じられなかった。


まあ地震国日本だから繰り返し地震が起こるのは避けられない事だけど、過去の過ちを又繰り返すとは実に残念な事としか言えない。


それまでに何度も何度も地震がある度に津波警報が出て、「何だ津波来ないじゃない」なんて事が繰り返し有ったというのも一つの理由なのかも。


それでも犠牲者が多すぎた。


吉村昭氏が何のためにこの小説を書いたのか、残念。