『花嫁修行』···

その内容は、嫁ぎ先によって様々ですが

絶対必要なものがあります。



たとえば、料理、洗濯、掃除片付け、裁縫、書道等々

こういったものは誰しもが思い浮かべ、修行とは言えないにしても取り組んでいる人が多いのではないでしょうか。



しかし、ありがたいことに少し投資すれば、いざというときはその分野の専門家がいて、掃除も家事も片付けも、誰かにお任せできてしまう時代になりました...



なるべく自力でこなして節約して家計を回すのが前提にあっても、手が足りないときはプロに依頼するという選択肢のある近年ですが、これは他の人には変わってもらえない必須項目があります。



自分のからだ、家族、友人を丁寧に大切に接するために必要な基本のスキルです。



なんだと思いますか?



それは、『和の所作』です。



所作は、日本人が心身を穏やかに気持ち良く過ごす『和の姿勢』を作る動きです。



そして、心の置き所を安定させ、作法をより美しく見せる人の在り方の軸となるものです。




同じ作法を学んだ人であっても、所作が伴うことで、芯のある流れる振る舞いへと変わります。




日本舞踊や書道などの核となる所作は、自分の心地よいリズムをつかむことにも役立ち、自分を表現する楽しさに気づかせてくれます。



和の所作が身に付いている人は、立ったり座ったり、歩く、振り向くなど、日常にありふれた動きにおいても、頭の先から手先や足先までの全身の芯にある筋肉をすべて連動させています。



その連動が、滑らかで無駄のない動きを生み出し、美しいのに疲れないからだができあがります。




着物で生きることが当たり前だった時代、所作は両親や祖父母などの家族から、教わったり見て学ぶことができました。



そして、20歳になった成人式で振り袖を綺麗に着こなし、袖をたなびかせることができるようになると一人前と認められていたそうです。




ところが、戦後の教育方針や、西洋文化を取り入れていったことにより、所作を体得し伝えられる人は減りました。




そのためでしょうか、現代人の私たちは、歩くときは股関節から下の足だけ動かして歩き、荷物を持つときは手と腕の筋肉だけで持つというように、からだの一部だけを使い、全身の動きに繋がりができません。



バラバラで一体感のないダンスや団体での動きに美しさを感じないように、全身の芯の筋肉を連動させることができないと、個人の動きも美しくならないのです。



そして、力を合わせられないので、上手く力が発揮できなくて、動くのも億劫になるので、体力もなくとっても疲れやすい状態にあります。




普段の立ちかた、歩き方で洋服姿では、なにも違和感を感じていなくて楽だと思っていたからだの使い方だったのに、



着物を着ると、首が短く太って見えて似合わない気がすることや

歩き始めると草履がパタパタ、ズルズルと音を立て、次第に着物が着崩れて、からだのダルさが気になりだすことってありませんか?




もし、あるならば、所作を花嫁修行のひとつとして学ぶことをおすすめします。



運動する時間が確保できなくて、体型や姿勢などからだの悩みがある女性には、ぜひこの続きも読み進めていただきたい理由があります。




所作を身につければ、足音は静かに、着崩れはしなくなり、すくんでいた首が本来の長さまで伸び伸びとし、体型も引き締まっていくからです。



もしも結婚式前であれば、白無垢姿が輝きます。

それだけでなく、パーティードレスや洋服姿における振る舞いも美しくなります。




最近体力や筋力に自信がなくなってきた女性にとっても、無駄に力を必要としなくなるので、仕事、家事、育児における体力の消耗が穏やかになります。

(激しい筋トレをしなくてもよくなります)




そして、3つの女神力

・妊娠するために必要なおまたの力

・出産時力みすぎることによる難産を回避する力

・産後の体型を回復する力



女神力が衰えると妊娠も出産も育児もすべてが過酷になります。

ですが、事前に『和の所作』を花嫁修行に取り入れている女性は、自分軸が安定して健やかに過ごすことができます。



『疲れてへとへとな私』から、所作という一生溶けない魔法によって『イキイキとして笑顔な私』になっていく気分は最高です。



和の所作は、家族や愛する人たちのために、まず自分を丁寧に扱うことを身につける最幸の花嫁修行です。



自分を好きになって一緒にニヤニヤしませんか?