国連安全保障理事会の常任理事国は、中国、米国、英国、ロシア、フランス。この一か国が拒否権発動すれば理事会での決め事は否決される。北朝鮮制裁の専門家の任期延長が、常任理事国であるロシアの発動によって否決されたというお話。

 

 

領土を広げる野望を持っているロシアがそもそも世界の安全保障に影響の大きいこの国連安全保障理事会に拒否権持っているって、歴史的な経緯を除いて考えると、単純に怖いことだと思いました。

記事によれば、ロシアはこの拒否権発動を以下の通り説明しています。

 

ロシア大統領府のペスコフ報道官は29日、ロシアが拒否権を行使した理由について記者団からの質問に「この立場の方がわれわれの利益に合致しているからだ」と答え、ロシアの国益にも資することになると説明しました。

 

え~!!国連って一つの国の利益のためにあるんだっけ?

 

wikiによれば、国連安全保障理事会は「国連において国際の平和と安全に主要な責任を負う機関である」となっているんだけど。まあ、この主要な責任、というところが若干あいまいな気がしますが。

国連はそれぞれの国の利益を調整するためのものと割り切って考えれば、無秩序に一国の利益で暴走するよりマシかもしれませんが、改めて、これが現実なのだと思いました。