平均的なクラシック音楽愛好者よりも絶対によく知らない曲を聴いてみようとふと思い立ち、この週末、取り上げたのがベートーヴェンの交響曲第4番です。3番が英雄、5番が運命、という二つの超有名曲に挟まれて、4番は標題もなくちょっと地味な印象。フルートも1本で、編成も小規模、3番、5番と比較してキャッチーなメロディも少ない気がします。そして、ファゴット奏者にとって有名な難しいソロが出てきます。特に第4楽章の速いパッセージは超早い指使いとハイレベルなタンギングが必要です。自分はタンギングはかなり速い方ですが、さすがに第4楽章のソロを通常のテンポでシングルタンギングでやりきるのは不可能そうです。

 

そんなわけで、週末はこの4番、色々聴いてみましたが一番気に入ったのは以下の演奏です。

 

トーマス・ヘンゲルブロック指揮パリ管弦楽団

 

 

難易度の高い交響曲を余裕しゃくしゃくで演奏している感じです。パリ管は木管楽器に名手が多いです。クラリネットの方、現在二名いる首席の一人、フィリップ・ベロー氏。美音です。ファゴットはジョルジオ・マンドレージ氏。よく動きます。ベートーヴェンを思いっきり楽しんでいるように見えます。オーボエはアレクサンデル・ガテ氏のようで、この方も国際音楽コンク―ルで最高位を取りまくった世界的な名手です。合奏の中での存在感がすごい。やはり世界のパリ管ですね。

 

ウィーン・フィルのソフィー・デルヴォー氏が交響曲第4番のソロを最初のほうで少し披露しています。これを見ながらちょっと練習してみましたが、まだ全然。