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神奈川フィルハーモニー管弦楽団 定期演奏会「みなとみらいシリーズ第330回」




「完売」、この二文字がどれだけ自分をまた興奮させ、受信力を敏感にし、そしてそこで得た感動を高めてくれたことでしょう。

4月から通い始めた神奈川フィルの、ツキイチのみなとみらいでの定期演奏会、昨日はカーチュン・ウォンさんという31才のシンガポリアン指揮者と、松田華音さんというロシアで研鑽中のお人形さんの様にスラリとして可愛らしいピアニストの共演で、ラフマニノフの2番のピアノ協奏曲と2番の交響曲という、とても清新なプログラムの演奏会でした。
少雨の梅雨とはいえども、これから更に気温と湿度が上がると思うと気が重くなるのですが、そのウサを忘れるような、眩しくて爽やかで、だけれどもロマンの香り高い演奏会でした。

カーチュン・ウォンさんには、新たなアジアのスター指揮者の誕生を感じました。全身で情熱的な音楽を引き出すような指揮で、それに応えて神奈川フィルは、歌心たっぷりの濃厚なラフマニノフを聴かせてくれました。
マーラー指揮者コンクールの昨年の優勝者とのことですが、この方ならば、先輩のドゥダメル同様、欧米以外の出身で熱い音楽を奏でる指揮者として名を馳せ、これから益々、国際的に活躍されるのではないでしょうか?それでも神奈川フィルには、また来演して欲しいです。
指揮者の意図でしょうか?絃楽器の配置が、下手から第1バイオリン、チェロ、ビオラ、第2バイオリンと並び、コントラバスはそのチェロの後ろに配置された、見慣れたステージ風景に比べると上手側が空いている印象を受けるものでした。しかし自分の座っていた正面の席からは、チェロとビオラの内声部がよく聴こえ、特徴的な神奈川フィルの絃楽器パートが、一段と厚く、雄弁に聴こえました。

松田華音さんは、音が粒立ちきれいなのが先ずは印象に残りました。フルオーケストラと互してこの曲を演奏するには、もう少しパワーを着けて欲しいかとは感じますが、発展途上の方ですから今後に期待。
衣装が濃いブルーにキラキラとするものが散らされたロングのドレスで、ソチ五輪でこの曲にのって渾身の演技をした浅田真央さんの衣装を思い起こしました。意識をされてのことでしょうか?

神奈川フィルで何年ぶりかのチケット完売とのことで、当日券も自分の前に並ぶ方で一旦は売り切れたものの、演奏が始まるまでは何がどう変わるかはわからない、と思い、かまわず写真にある「完売」の看板の下で並んでいたところ・・・
とても素晴らしい席で聴くという機会を得ました。

当日券を買う方は、朝は9時から並び始めたそうです。神奈川フィルさんは、既に販売済みの法人会員席等についても相手方と連絡をとり、券の使用目処等も確認して当日券の確保に努めて下さったそうです。
券の発掘を待つ間に演奏への期待等を話し合った、列に並ぶ遠方から来られた方や神奈川フィルの事務局の方、そして途中の休憩時間にロビーで、思わず自分から話し掛けて興奮した胸のうち等を聞いてもらい、気さくに会話を交わして下さった神奈川フィルのキチッとした身なりの方、その様な皆さんとの会話も楽しく、演奏を楽しむスパイスとなりました。


終演後は関内の「天吉」まで足を伸ばして、早めの夕食を頂きながらクールダウン。
「水無月豆腐」と銘がある今月の一品が、大好きな和菓子の「水無月」を模したごま豆腐で、さらに嬉しくご機嫌になるお料理でした。

またすっかり遊んでしまいました
(^o^)/