ホールから見上げた空は、「半分、青い。」どころではなく、全部青いです!

曲目はこちらです。神奈川フィルでソロ・コンサートマスターを勤められる石田泰尚さんが、同オーケストラの副指揮者・阿部未来さんが指揮する同オーケストラをバックにして協奏曲2曲を聴かせてくれるというものです。
①ワーグナー/歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲
②ハチャトゥリアン/ヴァイオリン協奏曲ニ短調
③ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調
②ハチャトゥリアン/ヴァイオリン協奏曲ニ短調
③ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調
実は石田泰尚さんのバイオリンをまともに聴くのは今回が初めてでしたが、失礼ながら「浜の番長」風の風貌とは異なり、音楽は実に繊細、音色は極上の美音で、良い意味で大変に驚かされました。ファンの多い理由が、早速に分かったように思います。バイオリン協奏曲を生で聴くこと自体が数年ぶりであったこと、にも関わらず初めて聴いたハチャトゥリアンの協奏曲のオーケストラはバイオリン協奏曲の中で最大級の編成であるとのことから、自分の耳がソロバイオリンとオーケストラのバランス等に慣れるのには少し時間を要しましたが、この壁を越えた後は、石田さんの繊細な音楽と神奈川フィルファミリーで固めたハートフルな演奏を多いに楽しみました。
特に既知のベートーヴェンの協奏曲は、神奈川フィルの端整な演奏共々、録音を繰り返し聴き返したいぐらいに素晴らしい演奏だと思いました。終楽章のテーマは、森や林の中で聴く鳥のさえずりの様に聴こえました。
三楽章に入った時にソロバイオリンが弾く最初のテーマはカッコウかブッポウソウの様に深く大らかに響き、オクターブ上で反復されるとそれが小鳥のお喋りに変わり、行ったことはありませんがウィーンの森の中で森林浴をしたかの様に清々しい気持ちになりました。演奏後は当方、思わずブラボーを連発です。家に帰ってからYOUTUBEで同様の演奏を探しましたが、なかなか見つけられず、一期一会の演奏でした。
ワーグナー、そしてバイオリン協奏曲史上最大級のオーケストラ編成のハチャトゥリアンで始まった演奏会でしたが、休憩後のベートーヴェンではオーケストラのサイズは単に楽器編成が少なくなっただけではなく、さらに弦楽器奏者の数も絞り込んで(コントラバス奏者の数で比較すると6名から4名へ)、感覚的には半分ぐらいの大きさになりました。
そしてアンコールでは最初の『美しきロスマリン』は弦楽器のトップ奏者に依る五重奏をバックにして演奏し、次の最後のアンコールではオーケストラを掃かせて石田さん一人が照明も絞りこんだ舞台でシューベルトの『アヴェマリア』を聴かせて終えるという、この流れの周到さにも大いに酔わされました。引き算の美学とでも申しましょうか、マジックの様な演出にも喜ばされた、実に嬉しい演奏会でした🎵
その後は、感動を反芻しながら関内まで歩いて、こういう時に行きたくなる「天吉」さんで季節の食材を堪能。フキノトウや若鮎のほろ苦さにも季節を感じました。
そしてその後は新宿まで電車一本で足を伸ばして、やはりこういう機会に楽しんでおきたい末廣亭へ。とりの師匠は、図らずも三遊亭「天どん」さんでした!天どんさん、生で聴いたのは初めてですが、既に酔客の自分にはとりにしては軽めのお話しが、その日は嬉しかったです。畳敷の桟敷席で初対面の若いお兄さんと共によく笑い、外に出たら「深夜寄席」への入場を待つ列に、さらに気がよくなりました。

調子にのって新宿でもう一軒、ご無沙汰している飲み屋さんに立ち寄ったところ、すぐに自分の名前のボトルが出てきて、こちらでも大いに気分が良くなってしまいました(笑)
\(^o^)/


