聖書の言葉です。1/2 | 牧師剣士     (堺育麦キリスト教会牧師)

牧師剣士     (堺育麦キリスト教会牧師)

48歳から28年ぶりに剣道再開。
すっかりはまってしまいました。
57歳で五段をいただきました。長年クリスチャン剣士でしたが、2010年11月に牧師になりました。これからも神と人に仕える者となっていきたいと願っています。剣道修業も続けていきます。

2015125

おはようございます。

今日は何の日カレンダーから

「左遷の日」 えっ!!!そんな日があるの????

と思いました。

左遷と言うのはあんまりいい言葉ではないですよね。

何か失敗をして地方へ飛ばされたとか・・・・。

窓際に追いやられたとか・・・・。

思いもよらない待遇を受ける事があります。


この日は学問の神様で有名な菅原道真(すがわらみちざね)が、彼の才能を妬む時の左大臣藤原時平が道真を陥れようとして、醍醐天皇に「道真は政治を私物化しようとしている」とかいろいろと悪い風評を言ったことにより。

天皇も道真を逆賊と思い込み、九州の大宰府に左遷したのです。

それが901年の事です。


このことから「左遷の日」というのを制定したそうです。


この時、うらみに思った菅原道真の怨念が京都に様々な災難を引き起こし、それを鎮めるために天神様を作ったと言われています。


「左遷の日」これをお読みの皆さんは、その人生経験の中で、左遷をされた事がおありでしょうか?

何もかも順風満帆の人生を送っておられる方は少ないと思います。

また順風満帆な歩みをする事だけが幸いではないと思います。


一回や二回左遷をされる経験も人生には無駄ではないと言えます。

左遷によって人は太くたくましくなることもあります。


ただその状況で、人を怨み、世を怨みばかりでは、ただのひがみっぽい人となるだけで、

大きな人にはならないかもしれません。

左遷される事は好みもしませんし、できれば避けたいことですが、

そこにもあなたに対する神様のご計画があるかもしれません。

いやきっとあるでしょう。

神様は、すべてをご存知でこの環境に自分を置かれた。この中で自分は何をすべきか。

次に備えて何をなすべきか

必ず再起の時はやってくる。その時に備えて、世を呪って生きるのではなく、神を愛し、神のご計画の中で生かされていることを確信して歩みたいものです。


旧約聖書で、ヨセフと言う人は、兄弟たちに妬まれて、エジプトの奴隷商人に売られてしまいます。

エジプトで奴隷として、主人に誠実に仕えます。

神様が祝されて、彼はその家ですべての管理を任されるようになります。

ところが彼がいい男だったので、ご主人の奥様に言い寄られ、

拒否したことを根に持たれ、奥さんの嘘によって、奥さんを襲ったかどで投獄されます。


ヨセフはそこでも神に愛され、投獄の中でも信頼を得て行きます。


そこで夢の解きあかしを行います。

その事が認められて、王の夢を解きあかし、その知恵によってエジプトの総理大臣になります。


彼の人生は、まさに順風満帆とは程遠い者です。

誠実になしたことが誤解され、まさに人生の左遷を何回も体験します、


しかし、ヨセフの心の中にあったのは、神様への信頼でした。

かれは人を恨むより、置かれたところで精いっぱいの人生を歩んだのです。

その中でヨセフは成長していったのです。


「左遷の日」に菅原道真を思い出しながら、道真とは逆の、人生を歩んだヨセフの事を思い出しました。


今週も皆様の上に神様の豊かな守りと恵みがありますようにお祈りしています。


今週の暗唱聖句を送ります。