こんにちは。ブレインクリア・セラピー®クリエイターの津田涼子です。
今回は、私が〈幸せ実現の5指標™〉に辿り着くきっかけとなった、人生の原点のお話をします。
少し個人的な内容ですが、後悔を引きずっている方や、過去の選択を責めてしまう方 、「このままでいいのかな」と立ち止まっている方に、何か一つでもヒントになれば嬉しいです。
私は現在、28歳と25歳の娘がいます。 9年前に再婚しましたが、それ以前の12年間は母子家庭でした。
振り返ると、人生の中でも最も荒波だった時期に、思春期の娘たちを巻き込んでしまったと思います。その経験を通して、ずっと私の中にあったテーマが 「後悔」という感情でした。
この10年ほど、娘たちには 物事の捉え方や、意識の向け方について 繰り返し伝えてきました。
気づくスピードに違いはありましたが、 昨年あたりから、それぞれの現実が 少しずつ希望する方向へ動き始めています。
再婚した夫も含め、 家族みんなが「自己実現するゾーン」に 入ってきたと感じられるようになりました。今日は、そのすべての始まりとなった 29年前の出来事からお話しします。
きっかけとなった最初の出来事
1996年7月。 初めての出産で生まれた長女は、 早産でもないのに体重1800gでした。
分娩台の上で、医師から 「ダウン症かもしれません」と告げられました。
当時の私は、 学生時代に通学途中で見かけていた記憶から 「普通に生活はできるのだろう」と どこかで思っていました。ですが、現実は想像とは大きく違いました。
娘は飲み込む機能がうまく働かず、 口から食べたり飲んだりすることができません。鼻からチューブで栄養を摂り、 首もなかなか坐らず、 聴覚検査にも反応はありませんでした。
風邪をひけば重症化しやすく、 希望が見えない毎日でした。
2年後、リハビリ先の医師から 「胎児の時に脳が萎縮している可能性がある」と 伝えられました。脳の大きさは、 一般的な人の7分の1ほどだと。
当時の夫や両親の落ち込みは相当なものでした。そんな中で私が選んだのは、 「みんなに元気になってほしい」という思いから 2人目を産むという決断でした。翌年に二女が生まれ、 さらに3年後、二女の相談相手になれたらという思いで 三女を出産しました。
その後の数年間は、 子育てと障がい者施設でのボランティアに 明け暮れる毎日でした。一日一日を全力で生き、 夜はクタクタになって眠る。そんな生活が続いていました。
長女が突然亡くなったのは、 介護の資格を取ろうと ショートステイ先に預けていた時のことです。迎えに行く前日の夕方でした。死に目には会えませんでした。
この出来事が、 私の中に深く残る「後悔」の原点になります。
数年答えが出なかった
「私の介護が雑だったのかもしれない」 「私が寿命を縮めてしまったのではないか」そんな思いが頭から離れず、 何年も、この後悔とともに過ごしました。不思議なことに、 この状態の時に起こる現実は、 どれも“試練”と呼びたくなるようなものばかりでした。
娘たちを連れて離婚し、 実家の会社を手伝うことになり、 仕事でも大苦戦。ただ、振り返ってみると、 この時の経験が 2015年頃から始めた セラピストとしての活動に 大きく生かされることになります。
大切な人を失った経験は、 同じような痛みを抱える方の気持ちを 理解する力になりました。ペットロスのご相談を受けることもありましたが、 深い喪失体験から心が回復するには、 どうしても「時間」が必要です。これは、多くの事例を通して 私が実感していることでもあります。
過去は変えられない。ならば…
当時の私は、 仕事も家庭も完全にキャパオーバーでした。苦手なことでも「NO」が言えず、 結果はどれも中途半端。子どもに目を向ける余裕もなく、 自分でも 「ダメなお母さんだったな」と思います。
そこに 「大切な人を失った」という事実と 「悲しい」という感情が重なり、 生きていること自体が とても苦しい状態になっていきました。
追い詰められた末に、 私がたどり着いた答えは とてもシンプルなものでした。
起こった事実は変えられない。ならば、 捉え方を変えるしかない。
私は、自分にこう言い聞かせるようにしました。
「あの時、あれがベストだった。」心で思うだけでなく、 声に出して繰り返しました。
「子どもの頃、 大人の価値観を何度も刷り込まれてきたな。それと一緒だ」と思いながら。
万能な人間はいません。
あれこれできない自分の「今」が完全な状態。いつでも、今がベスト。そう捉えることを、 少しずつ習慣にしていきました。
「後悔」が身体に及ぼす影響】
2018年頃から、 「意識」について学び始めました。その中で、 最も腑に落ちたのが ストレスと身体反応の関係です。ネガティブな感情や 慢性的なストレスが続くと、脳がストレスを感知し ・ホルモンの指令が副腎に送られ ・コルチゾール(ストレスホルモン)が分泌されます。
その結果、 体は「戦う」もしくは「逃げたい」モードに入り、 交感神経が優位になります。筋肉は緊張し、 心拍数が上がり、 リラックスできない。
体調不良が起きやすくなるだけでなく、 本来持っている力や パフォーマンスが 発揮しにくくなってしまうのです。つまり、 後悔し続けるという状態そのものが、実力を出しにくい 環境をつくってしまう、 ということでした。
後悔を残さない捉え方
このことに気づいてから、 私が大切にしている問いがあります。「今できるベストは何か?」
大きな決断の時も、 誰かと向き合う時も、 この問いを立て、 最後に 「私はベストを尽くした。」と 思える選択をします。
迷った時は、 『その先に楽しい未来が想像できるか 』『やっている自分を思い浮かべた時、ワクワクするか』
緊張ではなく、 自然な前向きさがあるかどうかを 基準にしています。
現実は、少しずつ変わっていった
この捉え方が身につくにつれ、 選択に迷う時間が 減っていきました。
夫は、定年を待たずに会社員を辞め、自由な生き方を選択し、私は自分のスキルでセラピストを養成できるように 。二女は、国内外を行き来しながら日本語教師として自立 、三女は「俳優になる」と決め、3か月後にオーディション合格。
私たちは常に、 自分なりのベストを尽くしています。そして、 「今できることは何か?」を考え、行動する。それが、 現実を動かし、 幸せへ近づくための とてもシンプルなコツだと感じています。
「意識レベル判定」と「幸せ実現の5指標™」レポート
現在、科学者である夫とともに、 〈意識レベル判定〉 〈幸せ実現の5指標™〉の研究開発を行っています。アスリート、アーティスト、経営者、 一般の方まで、 延べ5,000件以上のデータをもとに 回帰分析を行い、 「幸せが実現していく人に共通する特性」を 可視化しています。
研究の詳細は、 2026年1月にレポートとして公開予定です。
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