6歳年上の兄の結婚が決まった

  相手は私と同じ歳の25歳の会社員

 

  オタクで31年間彼女なしだった兄の結婚に

  両親、親戚一同 上を下への大騒ぎ

 

  勿論私だって大喜びした一人だが

  そんな私に兄が放った一言が

  「 お前、披露宴欠席しろよ 」 だった

 

  「 は? 何で? 」 と、私

 

  「 莉子ちゃんがさ、披露宴は花嫁が

   主役じゃなきゃいけないのに

   お前が出席したら、主役の座を

   奪われてしまうって心配してるから 」 と、兄

 

  確かに私は昔から、「 可愛い 」 「 美人 」

  と言われて、チヤホヤされてきたし

  有名なファッション雑誌の読者モデルもしているが

 

  そんな理由で、実の兄の披露宴に

  参加できないとかバカげている

 

  しかし、「 莉子ちゃん 莉子ちゃん 」 と

  全てが彼女中心の今の兄には

  何を言っても無駄だと思い、不参加を承知した

 

 

  ところが、私の披露宴不参加を知った彼女の両親が

  「 そんな非常識な妹がいる人とは結婚させられない 」

  と、怒りだしたらしく

 

  「 今からそっち迎えに行くから、お前

    莉子ちゃんちで、彼女の両親に謝ってくれ 」

  と、兄から電話がかかってきた  

 

  「 何で? 何で私が謝らなきゃならないの? 」

  と、腑に落ちず尋ねると

 

  「 莉子ちゃんが彼女の両親に

   ブーケトスが嫌だとお前が駄々をこねて

   披露宴不参加になったと言っちゃったから 」 と、兄

 

  途中で電話をかわった莉子ちゃんが

  

  「 そういうことだから、とにかくウチの両親に謝って!

   それから、披露宴出席してもいいけど

   化粧はせず、眼鏡をかけて

   目立たないような地味な服を着てきてね

   あと、おしゃべりは禁止! いい? 」 と、ダメだし!

 

  

  もう我慢の限界だ

  兄の結婚がどうなろうと知ったことじゃない

  私は怒りに任せてこう応え、電話を切った

 

 

  

   「 なに上から目線で話してるわけ!

     ウエディングハイもいい加減にしてよ!

     この、ドブス女が~!!! 」 

 

 

  

 

 

 

  

  ※ 趣味で超短編小説を書いています

 

     全てフィクションであり

     登場する人物、場所など

     実在のものと一切関係ありません

 

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