ここところ、
ほとんど聴いてなかったのですが、
最近、NHKワールドカップ公式テーマ曲
「NIPPON」がが頻繁に流れており、
デビュー当時のアングラ的で
人を選ぶ世界観が売りの彼女が、
随分まるくなったなぁと
感じつつ、
よくよくその歌詞を聴くと、
NIPPON
万歳!万歳!、
淡い死の世界、
生命が裸になる
なるほど・・、
公共的イベントのテーマ曲とは
思えない、批判されそうな詞が
満載ですな(^^;
で、個人的には、
アルバム「勝訴ストリップ」が好き。
中でも詩の世界が凄まじい
「罪と罰」が 色んな思い入れが
あります。
罪と罰
頬を刺す朝の山手通り・・
ちなみに私以前、山手通り近くの
ワンルームマンションで
悶々とした一人暮らしを
送っていて(^^;、
歌いだしのマイナー調な詩、
メロディ、生活観が、
当時の精神状態と、
とてもリンクしていた。
単純に聴けば抽象的な内容で
どこが罪と罰なのか?と
思うのだが、
これを
ロシアの文豪ドストエフスキーに
よって書かれた長編小説「罪と罰」
とリンクして考えると、
何となくその情景が重なってく
るような気がする。
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●ドストエフスキー「罪と罰」詳細
~一つの微細な罪悪は
百の善行に償われる~
~選ばれた非凡人は、
新たな世の中の成長のためなら、
社会道徳を踏み外す権利を持つ~
という独自の犯罪理論をもとに、
金貸しの強欲狡猾な老婆を殺害し、
奪った金で世の中のために善行を
しようと企てるも、
殺害の現場 に偶然居合わせた
その妹まで殺害してしまう。
この思いがけぬ殺人に、
罪の意識が増長し、発狂していく。
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個人的な解釈ですが、
人間は心が不健康になると、
ちょっとしたことがきっかけで
予想もつかぬ行動、事態を
招くことがあると思い、
そういった人達へのメッセージの
ような気がする。
~不穏な悲鳴を愛さないで
未来等 見ないで
確信出来る 現在だけ 重ねて
あたしの名前をちゃんと呼んで
身体を触って
必要なのは 是だけ 認めて~
東京は、孤独な人は星の数ほど、
いるから、
孤独な人は、どうしても何か
妄想めいたものにすがる
傾向がある。
そこから独自の理論の展開し、
次第に孤独を言い訳をする為に
他者を受け入れなくなり、
そして些細な幸せに気が付か
なくなる。
現実を見つめて、
そして愛してくれる人のことを
忘れないで、、
という意味ではないかと。
当時、爆発的に売れていたのが、
林檎か、浜あゆか、宇多田か、
という感じになったが、
彼女の場合、
「性的~」「ザーメン」
とかのエロ表現が
例えばサザンの「マンビ~」
ようなちょっと笑えるエロさでは
無く、エグイ。
人によっては敬遠するかと。
だけど、椎名林檎が売れた背景は、
心の病を持つ人間が見た目以上に
多い社会の現れだと思う。
かつて松任谷由美がバブリーな
時代のコメントで、
「私が売れなくなるのは、
社会が変化する時。」
といっていたが、 正に社会は
変化した。
NHKワールドカップ公式テーマ曲を
歌っている椎名林檎。
彼女が一部のマニアでけでなく、
大衆に受け入れられる時代になったのだ。
勝訴ストリップ/EMI Records Japan
¥3,146
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~Ryohei次回のライブ~
日時 2014年7月13日 日曜日 Ryohei出演 14:00頃
場所 LIVE CAFE SALA(赤坂)
http://www.livecafe-sala.com/
東京都港区赤坂2-17-58 赤坂福住ビルB2
営業時間 : 月~金11:30~14:00、火~日18:30~23:00
TEL : 03-3505-0690
※飲食代別途