年末に亡くなった私の実母には再婚した旦那さんがいます。
千葉でお母さんと2人暮らし用に建てた平屋に一人で住んでいます。
庭には花好きだった実母が植えた梅の木や花が所狭しと咲いています。
おじさんはその家でお母さんの植えた花々を楽しみながら余生を過ごしたいんだけど、一人は寂しいから私たち家族に「千葉に来ないか」と誘ってくれました。
旦那さんは同居は良いんだけど、神奈川に帰ったら横浜勤務になるから千葉だと通勤が難しいよね…と。
コロナでおじさんに会えぬまま、電話でそんなやり取りをしていましたが、寂しさに耐えられなくなったおじさんは、サ高住に転居することを検討し始めました。
私と一緒に見学しに行く予定だったのに待ちきれなかったおじさんは仲介業者とさっさと見学に行き仮予約まで済ませてきました。
経営者は一般人とやる事が違います💦
「今!」という勘が働くのでしょうね。
そして突然の遺産相続の話になりました。
実母が生前おじさんに「自分名義の遺産を子ども達(私と弟)に分配して欲しい」と頼んでいたそうです。
その額が桁違いで私はビックリ
仕事では扱っていた額だけど、仕事だから紙切れとしか思ってなかったし
私は「そんなの要らないからおじさんがそのお金で余生を楽しく贅沢に暮らしてよ」と断りましたが、「そんな事したら〇〇に怒られる」と引きません。
しかもそんなの電話でする話じゃないじゃんと言いましたが、コロナだしサユリちゃんがいつこっちに来れるか分からないから…だから今度千葉に来る時には実母との謄本の写しを持って来てねと。
その謄本の件は以前からおじさんに頼まれていたのですが、私はてっきり遺骨の分骨手続きで必要なのかと思っていました。
まさかの遺産相続…
ってか、お母さんメッチャ稼いだんだね
仕事、頑張ってたんだね
投資信託もやってたらしい
おじさんは、お母さんより先に自分が逝くと思ってたから、幾つかの不動産と会社の株、現金を殆どお母さんの名義にしていたらしい。
税金対策ですね。
それがまさかのお母さんが先に逝ってしまうという…
そしてお母さんの遺言。
おじさんは自分の頭がクリアな内に公正証書を作っておきたいから、謄本持ってきてーと言います。
でも私はお金より遺骨が欲しい。
おじさんの面倒は見るつもり満々です。
だってお母さんをお母さんらしい人生を歩ませてくれて、幸せにしてくれた人だから、おじさんが望むのなら私が最期を看取るのは当然です。
そうすればお母さんはきっと喜んでくれるから。
でもおじさんにも別れた奥さんとの間に私より年上の娘と息子が居るんだけどね。
そちらとは親子関係が上手くいってないそうでだけどおじさんの子ども達にはマンションや戸建を買ってあげたり、息子さんには会社を譲ったからもう充分してやったと。
「親孝行したい時に親は無し」
でも私にはおじさんが居るのでお母さんの分も親孝行したいと思っています。
実の父には…まぁ程々に。
私の気持ちが晴れないので弟が面倒見てくれるそうです。
私を否定し続けた実の父。
こんな目につく所に傷痕を残されたら、忘れたくても忘れられないよ〜チーン
お母さんの遺産は相続しても父には知られないようにしよう。
そもそも、弟と「お母さんが亡くなった事は父には知らせないでおこう」と話してあるし。
同じ商売人でも雲泥の差の老後。
父は「お母さん」という女神を傷付け捨てて子ども達と無理やり引き離し、再婚相手にはお金の切れ目が縁の切れ目で離婚され、残ったのは少々の年金と自分が散々罵った息子(弟)。
家庭を顧みず育てた会社も手放した。
そしてそのお金はプリウスになった
しかもそれすら今はもう無い
兄弟達とも継母のせいで縁を切り、田舎の代々の墓には入らない。継母と入る予定で購入した大庭の墓に一人で入る予定。
片や哀しみをバネに会社を我が子のように育てた実母とおじさん。
お母さんは検診さえ怠っていなければ今も元気にバリバリ働いていたはず。
おじさんは一人残されてしまったけど、心配してくれる兄弟や親戚が居て、老後の資金も心配ない。お母さんと入る予定で購入した墓地は手放し、30年間供養してくれる共同墓地に入ると。
自分にとって何が大切なのか、誰を大切にするかでこんなにも大きく人生が変わってしまう。
その時の判断力も必要不可欠だ。
私は私を必要としてくれる人を大切にし、お互いに協力し合って目の前のことに誠心誠意取り組んで生きていこうと思う。
父にはいつか
「どんなに勉強が出来て政治経済に精通しててもパートナーを見る目が無かったね」と言ってやりたい。
私には腹違いの姉がいて腹違いの妹もいる。
パートナーって本当に重要だと学びました。