阪神沿線の桜                   令和6年4月7日投稿
 

 

 

 阪神沿線には、桜が多く植えられているところが何箇所もあります。
 阪神電車は、梅田から元町に至る迄、何箇所も川を渡りますが、川に沿って桜並木が、この時期に鮮やかな色を見せるところが何箇所もあります。無論、川沿い以外でも桜が見られます。
 時間がありましたら行ってみて下さい。
 

 

〔大石駅下車〕
 都賀川公園は、都賀川に沿って長く伸びる公園です。一時は汚染がひどかった都賀川ですが、現在は、魚が何種類も見られる迄に浄化されています。桜並木が長く続いており、せせらぎのようなところもある都賀川を彩ります。(急な増水に注意が必要です。)
 

 

〔石屋川駅下車〕
 石屋川は天井川になっているところがあります。我が国初めての鉄道トンネルは、石屋川の下をくぐる、石屋川隧道です(東海道本線、明治7年開通、現在は記念碑のみ)。
 石屋川公園は1.5キロに亘って伸びており、桜並木も長く続きます。特に御影公会堂のあたりの桜は見事とのことです(ネット情報による)。

 

 御影公会堂は昭和8年に竣工した建物です。嘗ては阪神地方の小学校などの音楽会や学芸会などの大会のような行事がここで行われることが多かったようです。
 

 聖徳太子や菅原道真にゆかりのある綱敷天満神社が近くにあります。
 

 

〔芦屋駅下車〕
 芦屋川の川沿いには、国道2号線の辺りより北側に桜並木が長く続いています。
 六甲の山並みを背景に、この時期、桜並木が色づきます。秋の紅葉、初夏のつつじが美しい芦屋神社、六甲の山並みに続くように花咲く芦屋川の桜並木が、季節ごとに芦屋の地を彩ります。
  

 平安時代の歌人で三十六歌仙の一人である猿丸太夫の墓と伝えられる石塔が芦屋神社にあります。芦屋川の河畔には、精道村村長を務めた猿丸又左衛門の彰功碑があります(猿丸君彰功碑の碑名は犬養毅が揮毫)。昭和13年に起こった阪神大水害の石碑もあります。
 

 芦屋警察署では、昭和2年竣工の建物の玄関部分が保存されています。
 

 

〔武庫川駅下車〕
 武庫川の河川敷には多くの桜の木が植えられています。
 広い河川敷をのんびりと散策しながら桜を眺めることが出来ます。
 

 河川敷には松の木も植えられています。
 

 大きな楠を御神体とする楠霊神社が武庫川駅の尼崎側近くにあります。
 

 

 

〔尼崎駅下車〕
 櫻井神社は、江戸時代の中後期に尼崎藩主を務めた櫻井氏の歴代当主を祀る神社です。こぢんまりとした神社ですが、境内には桜の木が所狭しと植えられており、この時期に花開きます。樹勢がよいのでしょうか、ふさふさとした桜の花が見られます。
 

 近隣には尼崎城、尼崎歴史博物館などがあります。江戸時代の櫻井氏の資料は尼信会館に展示されています。
 

 

〔姫島駅下車〕
 大野川緑陰道路の両脇に桜並木が続いています。川は埋め立てられており、また周辺にはビルが立ち並んでいるところが多くあるのですが、桜並木は長く続き、綺麗な桜の花が咲き誇ります。
 

 阪神本線の北側、国道2号線のこの辺りには、阪神の国道電車が走っていた当時は、野里、歌島橋、御幣島の停留所がありました。阪神国道線が廃止されたことで、鉄道路線図から消滅しました。鉄道ファンにとっては、国道電車を偲ぶ場所の一つでしょう。歌島橋(意外に小さい)、淀川大橋の入り口の門柱のようなものは現在の阪神国道と阪神国道線が開通した昭和2年当時からのものです。御幣島の駅名は、平成9年に、東西線の駅名として鉄道路線図に復活しました。
 

 この辺りは、国道沿いなどでは、大きなビルが目立ち、自動車の通行も多いのですが、大きな道路より少し奥に入りますと、昔ながらの町並みが残っているところが多くあります。
 

 姫島駅から比較的近いところに東海道本線塚本駅がありますが、塚本駅前には昭和40年代、50年代頃と変わらぬ佇まいの商店街があります。
 

 残念ながら、閉店している店が多いのですが、姫島駅前にも、落ち着いた感じの商店街があります。
 

 一夜官女祭で知られる野里住吉神社が近くにあります。境内には、野里の渡し跡の碑もあります。
 

 現在の御幣島公園の場所には、明治期迄、(別の)住吉神社がありました。神功皇后が御幣(みてぐら)を奉納された場所と伝えられています。鎌倉時代初期迄は八十島祭が斎行されていました。当所の住吉神社は、明治末に、香具波志神社に合祀されています。
 

 この辺りは名所、史跡が多くあります。ネット上の「難波八十島の名残を求めて ~その名も御幣島、神代の昔から~」などを参照して下さい。

 

 

 

 

(記述にあたっては、ネット情報を参照しています。)