こんにちは。
今日も私の拙いブログをご訪問くださりありがとうございます。
横浜婚活・結婚相談所センターの北川です。
東京都がAIマッチングシステムで婚活を後押しするそうです。
行政が婚活支援事業に乗り出すことは、婚活してみたいけど、どのように進めたらよいかわからない、マッチングアプリは危ないし、結婚相談所は敷居が高いと思って結婚を躊躇っている婚活潜在層を掘り起こすことに繋がるので、決して悪いことではありません。
とは言え、婚活事業は民間が十分に提供できるものであり、民間事業者の市場を奪うべきではなく、行政のリソースは子育て支援や所得の拡大など結婚に繋がる他の重要な分野に割り当てるべきだとの意見もあるかと思います。
マッチングアプリと結婚相談所 より大きな影響を受けるのはどっち？
都の運営方法としては、基本的にはマッチングアプリのスタイルをとるようですが、大きな打撃を受けるのはマッチングアプリを展開する企業ではなく、むしろ結婚相談所となるように思います。
なぜなら、マッチングアプリの利用者は安全・安心や結婚だけを目的にしているわけでは無いからです。
マッチングアプリにはない安全性、安心性を求めて入会するのが結婚相談所で、都が展開する安全性や信頼性といった面で丸被りするのが結婚相談所だと考えられるからです。
とは言え、この動きは、むしろ安全に婚活したいという潜在層を呼び起こすことにも繋がるので、結婚相談所市場は拡大するかもしれません。
ですが、これによって結婚相談所の競争はより激化することとなり、より高いサービスの提供が求められる一方で、独自の魅力的なサービスを持たない結婚相談所は、激しい価格競争に巻き込まれる等、淘汰も進むことになるのでは？と予想しています。
効果はあるのか？
今回の東京都の試みは成功するのでしょうか？
東京都は価値観診断テストにより、「あなたの価値観」と「あなたがお相手に求める価値観」をもとにAIが相性の良い方を紹介するとのことです。
今回の事業を受注したのは日本旅行ですが、運営会社は日本旅行から委託された株式会社タメニーです。
都がこのAIを大きな売りにしていることから、当初から日本旅行とタメニーがタッグを組んでプレゼンをしたのでしょう。
タメニーと言えば、パートナーエージェントを運営する婚活業界では大手の企業です。
そして、同社の第2株主はTMSです。
そんな関係から、TMSとパートナーエージェントは、TMSの結婚相談所システムで連携しています。
ですから、今回のAIは、既にTMSが結婚相談所システムにおいて導入しているAIを利用するのだと私は想像しています。
（勝手な想像です(;^_^A）
TMS加盟の結婚相談所では、会員のマッチングにおいて既にこのAIを利用しているのです。
それで、結果はどうか？
残念ながら、当センターの会員に限っては、このAIマッチングを利用して成婚した方はまだ1名も出ていないので、大きな期待はできないのではないか？と言うのが私の率直な感想です。
TMSの登録会員者数は6万人を超えているのにも関わらずです。
東京都は初年度200名の会員を募集するそうですが、たった200人でマッチングなど成立するのでしょうか？
マッチングが出来たとしてもせいぜい一人につき2～3人程度でしょう。
会員の大多数が、マッチングで紹介されたお相手に殆どいってよい程、興味・関心を示しません。
なぜかと言うと、
お相手選びには、本当は価値観などの内面が大切なのですが、婚活する多くの方にとってまず大切なのは、外面なんですよね。
容姿とか、収入とか、職業とか、学歴とか・・。
価値観とかの内面はその次なんですよね
まずは、外面でOKでないと内面には進まないんです。
ですから、マッチング出来た人数が数人では、ほぼほぼ結婚には至らないのではないのはないでしょうか？
ですが、例え結果が出なかったとしても、この婚活AIを試してみたい！だから、婚活してみよう、そのようなきっかけ作りになるのだとしたら、それはそれで都の狙いとしては合格点と言えるのではないでしょうか？
また、自分自身でシステム（将来的にはアプリとなるようです）でお相手と連絡を取り、お会いする場所などを決めなくてはなりませんし、交際に進み、お相手とトラブルになってしまったときに仲裁してくれる専属のカウンセラーがいるわけでもない（相談できるカウンセラーはいるようですが、結婚相談所のように専属のカウンセラーでは無いようです。）ので、自分自身の力でガツガツ前に進める方でないと難しいのかなとは思います。
まとめ
と言うことで、東京都さんが導入する婚活事業は、既存の結婚相談所に対して脅威を与えるものにはならない、と言うのが私の結論です。
むしろ、都による潜在需要の掘り起こしによって、結婚相談所需要は増大するので、個々の結婚相談所ではより質の高いサービスを導入するきっかけとなり、また、真剣に結婚を望む一人でも多くの方が結婚相談所へと関心を持っていただけるように、我々は今まで以上に努力をしなければならないのだと、強く思った次第です。
そして、これらの動きによって、少子化、晩婚化などの深刻な社会問題の解決に向けての一歩となるのではと期待しているのです。
今日の本題は以上です。
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