動画:https://www.youtube.com/watch?v=UtF6Jej8yb4

 

 

昨年4月に亡くなったアヴィ―チーのティム・バークリングですが、一周年を迎えて世界中の人々が彼を追悼しています。

彼が作った作品は、彼の死後、私たちにより大きな意味を持ち始めています。今回は The Nights を訳していきましょう。

 

 

Hey, Once upon a younger year

When all our shadow disappeared

The animals inside came out to play

Hey, went face to face with our fears

Learned our lessons through the tears

Make memories we knew would never fade

 

昔、俺の幼き日、

(暮れに近づき)すべての影が言えていったとき

自分の中の獣が暴れだした。

自分たちの恐怖に向き合い、

流した涙を通して多くの教訓を得た。

それらの記憶は決して消えることはない

 

① One day my father he told me

Son, don't let it slip away

He took me in his arm, I heard him say

When you get older

You wild heart will live for younger days

Think of me if even you're afraid

 

ある日、父は言った

「息子よ、時間を無駄に過ごしてはいけない」

彼は俺を抱き上げ、こう言った。

「年をとると、

お前の中の野生の心は幼き日を懐かしむようになる

もし不安に駆られたら俺のことを思い出せ」

 

② He said one day you'll leave this world behind

So live a life you will remenber

My father told me when I was just a child

These are the nights that never die

My father told me

 

彼は言った 「いつかお前にもこの世を去る時が来る

だからお前の人生が記憶に残るように生きなさい」

父は僕がまだ子供のころ俺に言った

「あの夜のことは忘れもしない」 と。

父はそう言った。

 

(間奏♪)

 

When thunder clouds start pouring down

Light a fire they can't put out

Carve your name into those shining stars

He said go venture for beyond these shores

Don't forsake this life of yours

I'll guide you home no matter where  you are

 

雷雲が垂れ込んで大雨を降らせても、

炎の光は消えることはない

それらの輝く星にお前の名を刻んで来い

父は言った 「岸を遠く越えていって冒険に出るんだ

人生はお前のものだ 諦めるなよ

たとえお前がどこに行ったとしても、俺が元の場所に連れ戻してやるから」

 

① ② 繰り返し

 

These are the nights that never die

My father told me

 

「あの夜は忘れもしない」

父はそう言った。

 

 

 

印象的なフレーズ、和訳ポイント、解釈)

 

Hey Once upon a younger year

When all our shadow disappeard

The animals inside came out to play 

(昔俺が幼き日、(暮れに近づき)僕たちの影が消えていった時、  

自分の中の獣が暴れ出てきた)

 

影=普段の自分(偽りの自分)

闇=本能を映す 隠れていたものが現れる

※暗闇なので、目で見ることはできないが、

逆に目に見えないものを見ることができる(感じれる)

 

 

Hey, went face to face with our fears

Learned our lessons through the tears

Make memories we knew would never fade

(自分の恐怖に向き合い

流した涙を通して多くの教訓を得た

それらの記憶は消えることはない)

 

our fears (ダラーフェイス)と発音しています 特徴的 

face : (名) 顔

    (動) 顔を向ける→向き合う

恐怖:光の中では見えない、感じない

    闇の中でこそ見える自分の本性(獣のように恐ろしい)によるもの

 

 

One day my father he told me

Son, don't let it slip away

He took me in his arm, I heard him say

(ある日、父は僕に言った

息子よ、時間を無駄に過ごしてはいけない

彼は僕を抱き上げ、こう言った)

 

slip : 間違い、失敗

   滑って転ぶ

   そっと通り過ぎる、知らぬまに過ぎ去る

 

☆幼き日は、恐怖の連続

だが、恐怖に向かいあい続ければ多くの教訓を得られる。

年をとると本能を出せなくなり、幼き日に戻りたがる(でもできない)

→人生を無駄に過ごしてはいけない

→逃げたくなったら父さんを思い出せ

 

When you get older

Your wild heart will live for younger days

Thank of me if even you're afraid

(年をとると、お前の野生の心は幼き日を懐かしむ

もし不安に駆られたら、俺のことを思い出せ)

 

野生の心=自然の心、本性

・年をとった今は本能が行きづらい場所→幼きときに戻ろうとする

 

He said one day you'll leave this world behind

So live a life you will remember

My father told me when I was just a child

These are the nights that never die

My father told me

(彼は言った いつかお前にもこの世を去る時が来る

だからお前の人生が記憶にのこるように生きなさい

父は俺がまだ子供のころ、僕に言った

あの夜のことは忘れもしない、と。 

父はそう言った。)

 

あの夜=人生の記憶に残るような重要な出来事

=自分の中の獣が暴れだし、自分を恐怖のどん底に突き落としたが、

勇気を振り絞って獣に立ち向かい、重要な教訓を得た、出来事、その夜

 

 

When thunder clouds start pouring down

Light a fire  they can't put out

Carve your name into those shining stars

(雷雲が垂れ込んで、大雨を降らせても、

光る炎は消えることはない

それらの輝く星にお前の名前を刻んで来い)

 

put out : 出す

      消す

☆光る炎=意志を持った人間=恐怖と向き合ってきた人間

→たとえ雷雲や大雨にも恐れを抱かない

そういう人間を追いかるんだ(=名を刻む)

 

 

He said go venture for beyond these shores

Don't forsaik this life of yours

I'll guide you home no matter where you are

(父は言った 岸を越えて冒険に出るんだ

人生はお前のものだ 諦めるなよ

たとえお前がどこへ行っても俺がここへ連れ戻してやるから)

 

forsake : 【フォアセイク】 ※フォアサケではないです

    : ~を見捨てる

      (大切なものを)断念する 諦める 

 

☆冒険に出ろ=人生の記憶に残るような経験をして来い

 

 

はい、全部が印象的なフレーズです(笑) それぐらいいい歌詞、いい歌。

この歌のテーマは”本能”だと思います。the animals inside (自分の中の獣) Your wild heart (お前の中の野生の心) という比喩で登場します。本能は闇に包まれた時、獣として暴れだすことから、恐怖の対象として描かれています。

つまり、

本能=向き合うのには恐ろしいもの でも向き合った先に大切な教訓、記憶となる

本能に従わない=周りの環境、人間に従う …楽だが、年を取ってから後悔する、影として生きるのと一緒

 

本能とは…常に自分を見つめている。 だから本当に自分に必要なことをわかっている

       逃げずに向き合うことで、雷雲でも消せない炎のような本当の強さを手に入れられる

 

言葉が見つからない。どう表現したらいいかわかない。自分にとってひっかかったり、ストレスになるようなフレーズが一つもない。僕の思っていることをすべて見通して歌詞にしたのかなと思ってしまうほど。

 

すべてを悟った父が子供時代の私に語りかけているのがまたいいですよね。おそらく時間軸でいうと。回想している私はもう立派な大人で、父はもうこの世にはいないんだと思います。だからこそ一言一言が心に響

いてくる。

ドリームキラー(夢を持つ人の勇気をくじく人)がこの世には多くいます。自尊心を保つために勇気をくじかせる悪意のある人もいれば、その人のためをもって忠告してあげる善意のある人もいます。が、夢を否定する人は全員ドリームキラーであることに変わりがありません。

 

彼の亡き父は、間違いなく夢を応援する人でした。

「恐怖(本能)から逃げるな 記憶に残るような冒険(経験)をしろ」  「困ったらいつでも助けに行く」

彼は周りと同じ道を勧めません。楽をすることを勧めません。本能(自分)と向き合い、自分に何が必要かを学んでいくことの大切さを知っているからです。

 

PV内では誰もがやらないようなことをやりまくって、はっちゃけているティムがいます。

車の上層部を破壊してオープンカーにして走り回っています。

こんな笑顔のティムはなぜ死を選ぶことになったのか。それを知るには、彼のことを知らなすぎです。

しかし、この歌が、恐怖と向き合った人間にしか書けないことであることは僕にもわかります。

 

記憶に残るような人生を送っていますか。

誰かの期待にそうような生き方をしていませんか。

逃げていたらすぐに人生は終わるぞ

 

そんなティムの声が聞こえてきそうです。

 

最後に彼は 「冒険に出るんだ」

こう言って送り出すんです。

 

 

 

Thank you for reading this page senntens and listening the music.

Let's think of life ourselvs  listening ”The Nights”

See you next time       

 fin