
『しずかな日々』
椰月美智子 著 講談社文庫
『おじいさんの家で過ごした日々。
それは、ぼくにとって唯一無二の帰る場所だ。
ぼくは時おり、あの頃のことを思い出す。
ぼくはいつだって戻ることができる。
あの、はじまりの夏に。
おとなになってゆく少年の姿をやさしくすこやかに描きあげ、
野間児童文芸賞、坪田譲治文学賞をダブル受賞した感動作。』
(背表紙・解説より)
『人生は劇的ではない。ぼくはこれからも生きていく。』
このラストの2行がとても好き。
これ以外にも、心に留めておきたいキラキラのことばがたくさんあった♪
一人の少年が少しずつ大人になっていく。
これを読んで、
子どもが大人になっていくときに必要なことがわかった気がする。
それって、
『しあわせであること』なんだ。
『家族から愛されること』
『ともだちがいること』
『きちんと諭されること』
『夢中になれるものがあること』
『少しの冒険』
『ちょっとオトナを疑うこと』
『ちょっとオトナを敬うこと』
全てが人を大人にしていくんだ、って。
大人になってしまえば、
全てを手に入れられているのかと言うと、
むしろ逆のような気がするな。
なくしてしまったものの方が多い。
たぶん、それを得るために傷つくのが怖くて、
それを避ける術を手にしてしまったからかも。
でもさ、
大人になってしまっても、
全て必要だし、持っていたいなーって思う。
少年がゆっくりゆっくり大人になっていく物語。
いい匂いのする、さわり心地のいい物語です。
寒い季節に、心がぽっと温かくなるような
素敵な物語に出会えました♪