【海兵隊の哲学と訓練の原則 その2】

 本日より、MCRP3-0より「海兵隊の哲学と訓練の原則」を翻訳していきたいと思います。
PDFファイルは、以下のURLから入手できます。
⇒ https://www.globalsecurity.org/military/library/policy/usmc/mcrp/3-0a/chap1.pdf

 一般向けには、2015年2月2日に出版されたようです。(http://bit.ly/2xWT8Zu)。


 先日は下士官向けの教本だろうと予測しましたが、「あらゆる階級の訓練に適用する」という言葉がありましたので、違うかもしれません。


(本文ここから)
 原則
 訓練に関する海兵隊の哲学の帰結として、全ての階級の訓練に適用される基本的な原則が導かれる。あらゆる海兵隊員はあらゆる次元の訓練においてこれらの原則を理解し、また適用しなければならない。これらの原則は適切かつ実証されたかたちで提供されなければならない。また、これらの原則はその場の状況や指揮官その他の訓練者の要求するところによって十分適切な形で適用されなければならない。これから述べる数段落では、これらの海兵隊の原則がどのような議論を通じてつくられたものであるかを説明する。以下に述べる原則は戦争についての全てを語っているわけではないし、またこれをやったからといって必ず成功が保証されるというものでもない。あくまで指揮官に対して部隊訓練の評価基準として使ってもらいたいものである。

 実戦のごとく訓練せよ
 実戦は訓練の最終試験である。自らが実戦を戦う姿を想像しながら訓練することは、全ての海兵隊の訓練の基礎となる最も基本的な原則である。それゆえ、あらゆる平時の訓練は、実戦が求めてくることを反映したものでなければならない。あらゆる指揮官は訓練指導者であり監督である。指揮官は隊員一人一人や部隊に対して実際の戦場の現実に即した形での訓練を受けさせるように努力しなければならない。海兵隊の訓練は、我々が直面するであろう戦場で待ち構える複雑かつストレスに溢れ、死の恐怖に直面するような状態を通じて、隊員をそのような戦争の有り様に触れさせるとともに、任務を遂行できるようにさせるものでなければならない。部隊や個々人が実戦の場で団結して戦ってもらえるようになってもらいたいならば、平時の訓練の場でも団結して任務を行うようにさせなければならない。海兵隊の哲学とは、有事に能く戦えるようにするために、平時の訓練を行うことである。