【第4世代戦争について(翻訳) 前編】

 リンドの記事で何度も登場した「第4世代戦争」について、簡単に解説しているウェブサイトがあったので、(勝手に)翻訳して紹介します。


4GW -- FOURTH GENERATION WARFARE
⇒ http://globalguerrillas.typepad.com/globalguerrillas/2004/05/4gw_fourth_gene.html


(本文ここから)


 4GW(第4世代戦争)は、20世紀後半の戦いを表すため、軍事評論家達の間で使われ始めた言葉である。一般的に、4GWは、米国とその同盟国が勝利の方法を見いだせないでいるような非常に効果的な戦い方を指し示す(根絶させるより、ゆっくり燃やさせることの方がまだしも実現可能な最善の結果だろう)。ここでは、読者諸氏に4GWについての理解を深めてもらうため、その概要を述べる。


[定義]
4GWは、戦争のやり方である。それは以下に列挙したような「教訓的な勝利」(a moral victory)を用いる。
・敵の強さを、徐々に蝕んでいく(いうまでもないことだが、近代戦は多くの場合、敵の軍隊を発見して撃破するという、直接的な手段を用いる)
・敵の弱点につけこむ
・非対称な作戦を行う(兵器と技術は、相手とかなり格差が開いている)

[主体]
4GWは、以下のような人々や、その影響を受けた人々によって引き起こされる。
・暴力による統一国家政権の打倒
・文化、民族、宗教的な摩擦の増大
グローバル化(技術的な進歩で世界が“狭く”なっていった場合)


(続く)