ひろがるスカイ!プリキュアの個人的評価 微妙アニメ | りょうぴーの自由奔放批評空間

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評価 微妙アニメ

得点 60点

・プリキュアシリーズ第20作品。天空の世界スカイランドに住む少女、ソラが別世界に転移してしまい、プリキュアとなって戦うというのが大まかなあらすじ。色々と思うところはあるが、個人的には嫌いでは無い作品である。

評価点はこのようなところ。
ヒーローがテーマとのことで、未熟な所のあるソラの成長、人助けや地域との交流を主題にした話もちょくちょく挟まれており、大枠の意味ではなく身近な範囲としてのヒーローもテーマに含んでおり、プリキュアの「悪と戦う変身ヒロイン」像を見直したテーマは好感触。
プリキュアのビジュアル、キャラクターデザインは好みの部類。「ラブライブ!スーパースター!!」のキャラデザとしても参加経験のある斎藤敦史氏が担当しており、個人的にはかなり刺さった。終盤のキュアスカイはとある事情から邪悪なエネルギーを取り込んで闇堕ちしビジュアルが変化するのだが、1話限りの限定形態にしてプリキュアシリーズ初の闇堕ちを描いたこともあり、これはわりと面白い試みだと思った。

不満点はこのようなところ。
描かれているキャラ描写がソラ(キュアスカイ)、ましろ(キュアプリズム)の2人に偏っており、この2人に関係する描写は悪くなかったしましろの夢についてはわりと丁寧に描かれていたが、そのしわ寄せが出てしまっている。特にツバサ(キュアウィング)は初のレギュラー男プリキュアではあるが作中の扱いに活躍らしい活躍があるとは言いきれず、更には商業的な意味でも悲惨な程に冷遇されており、鳴り物入りの初の男プリキュアの割に空気な存在感で苦笑いせざるを得ない。(ツバサのバーターでしかないあげは(キュアバタフライ)、追加戦士枠なのに妖精期間が長く、赤ん坊なので仕方ないが無駄に甘やかされて持ち上げられることの多いエルなど、他の主要キャラもこぞって魅力皆無。)
本作は悪役も魅力が壊滅的に無い。幹部クラスと思しき最初に出てくる悪党のカバトンは下品極まりない人物で、バッタモンダーはただただゲスいだけの小悪党、ミノトンは先の2人よりはマシだが扱いが不憫と、悪役の描き方があまりに杜撰で不快感を感じるものが多く、ヒーローを題材にするなら対立構造であるそこもこだわれよと突っ込みたくなる。

良作になれるポテンシャルは大いに秘めていたが、メイン軸のソラまし描写以外が終わっているのでそこが目も当てられなくなってしまっている残念な作品。今放送しているわんだふるぷりきゅあ!は戦闘描写の排除によりどうにもこうにもパッとしない作品であり、そもそもプリキュアである必要性すら薄れている気がするので、その先の次回作もわんぷり路線であればどんどんつまらなくなることうけあいだろう。