劇場版 仮面ライダーファイズ パラダイス・ロストの個人的評価 神映画 | りょうぴーの自由奔放批評空間

りょうぴーの自由奔放批評空間

どうもりょうぴーです。このブログは僕の好きなゲーム、アニメ、音楽、映画、特撮に関するレビューが中心です。
度々酷評もあるので悪しからず。
コメントはリブログのみで受け付けます。

評価 神映画


得点 83点


・「仮面ライダーファイズ」の映画作品。本編とは異なる舞台で、オルフェノクによって支配され追い詰められた人間解放軍が戦うというのが大まかなあらすじ。


評価点はこのようなところ。

①劇場版限定ライダーのビジュアル

・劇場版限定の仮面ライダー、サイガとオーガはビジュアル的にも戦闘演出も素晴らしく、空中戦とスピードで魅せるサイガ、圧倒的な威圧感と変身者の凄みで魅せるオーガとそれぞれの特色が現れており、見た目やバトルで強烈なインパクトを残している。オーガ戦での終盤のアリーナのエキストラのオーガコールや大規模な戦闘は臨場感満載。


②悲壮感を感じさせながらも抗い続けるというシナリオ

・物語はオルフェノクによって追い詰められて険悪な雰囲気に陥った人間解放軍の様子や、人間を守ろうとするもその人間からも迫害されて本編以上に追い詰められる木場(ホースオルフェノク)のメンタルが物語るように、本作のシナリオは負の側面が強く描かれている。そんな負の主張が強いシナリオである一方一筋の光となって戦い続ける巧の奮闘や決意、巧と木場の信念のぶつけ合いが光る内容になっており、シナリオ的な見応えも感じられる。


不満点はこのようなところ。

①舞台がパラレルワールドである必要性

・本作の舞台はオルフェノクに支配された世界という本編のパラレルワールドのような世界観であるのだが、パラレルであることを強調するかのような描写が多い割には本編キャラの扱いが無情なものが多く、序盤で呆気なく退場する草加、海堂や結花の呆気ない最期というように本編で見せ場の多かったキャラがやや蔑ろにされている傾向に見えてしまう。オリジナルキャラクターも巧と無理やりくっつけさせられるようなキャラやひたすらヘイトが溜まるキャラと酷い有様で、どちらもあまり魅力を感じられなかった。


本編とは完全に独立しているがゆえの強みも新たに浮き彫りになった問題も兼ねているが、それでも数あるファイズのひとつの世界線をきっちり描ききった名作。