THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!の個人的評価 神映画※ネタバレ注意! | りょうぴーの自由奔放批評空間

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評価 神映画


得点 71点


・アニメ「アイドルマスター」の劇場版。バックダンサー(ミリオンライブのキャラクター)を新たに加えた物語が展開される。かなり妥協しての点数ではあるが、個人的にはいい映画だと感じた。


評価点はこのようなところ。

①安定したライブの質感

・ライブシーンや楽曲は今回は流石にCG使用ではあったが相変わらず高クオリティ。描写の細さや努力の成果という前フリを経てのダンスシーンは圧巻で、そこだけでも見る価値は大いにあり。


②バックダンサーを務める新人アイドルを絡めたシナリオ

・ミリオンライブから矢吹可奈、箱崎星梨花、北沢志保、望月杏奈、七尾百合子、横山奈緒、佐竹美奈子の7人がバックダンサーとして登場しており、ASのメンバーと共に努力してアイドルになろうとする姿が映し出される。最初のうちは必死に頑張っていたASの姿を追いかけるような構図はどこか感慨深いものがあり、成長物語としてはよく出来ている。


不満点はこのようなところ。

①ミリオンライブのキャラと本編キャラの扱い方

・ワガママな所のある伊織や臆病な雪歩、アニマス本編を経て態度が丸くなった千早やマイペースに見えて向上心のある美希など、AS組のキャラは魅力的に映った。一方でミリオン組の扱いは微妙で、クールで当たりの強いところのある志保も態度に賛否はあれどよく描けていたが、特にこれといった活躍描写がないように感じる。(百合子はミリア二3話で一応挽回したが…)ASも貴音や我那覇くん、真のような尺不足で微妙な扱いのキャラもやはりいる。


②重大なシリアスパートの肩透かし感

尺関係以外で見過ごせない問題としては、やはり可奈に関するエピソードか。可奈は途中から叱責やストレスで曇ってしまい、暴飲暴食で激太りするほど追い詰められるのだが、キャラの性格とはいえ激太りするほど食事したり、そこをシリアスの最高潮にしたせいか演出が「太ったキャラを励ますだけに盛大にシリアスにする」ようなふうに見えてしまいどうも見ていて微妙に思った。しか可奈の行動ほどでは無いが春香の対応についても説得場面は良かったが対応の悪さが否めなかったため、映画で活躍した春香だがその点についてだけはマイナスに見えた。(というか可奈は漫画版の主役を飾るなどそちらで優遇されている一方でミリア二のような映像媒体だと志保との絡み位しかなく歌唱シーンもない…というよりジュリアのギター演奏と共に踊るシーンしかないため冷遇されている感は否めないような…)


テレビ本編でも怪しいところのあったキャラバランスの悪さだけは最後までどうにもならなかったが、それでも出来としては良く、アニマスの完結編としてはしっかりまとまっている。