仮面ライダーギーツの個人的評価 微妙特撮 | りょうぴーの自由奔放批評空間

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評価 微妙特撮


得点 59点


・令和仮面ライダーシリーズ第4作品。デザイアグランプリと呼ばれる仮面ライダー同士のバトルロワイヤルに身を投じる人々の物語。


評価点はこのようなところ。

①多彩ながら個性を出している戦闘シーン

・本作品の戦闘シーンは前作リバイスの雑な戦闘シーンから大方改善されている。ただ適当に出すだけ出して使い捨てるパターンが多いリバイスと比較するとバックルごとの戦い方を上手く活かした戦術がうまく表現されており、強化形態が出て仮面ライダーの個々の強さのインフレが加速する中でも終始使われているものもあり、仮面ライダーの強化アイテムとしてうまく扱えている印象がある。

②複数の主軸から成る独自のドラマ

・序盤からかなり戦いの最終局面でギーツが勝者となり世界を作りかえるという引き込まれる作りになっており、作中で複数回ものデザイアグランプリを経て目まぐるしく切り替わる物語、次々と明かされる謎や新しく鍵となる要素の登場など話の先行きを楽しみにさせる工夫が成されており、ドラマとしてのレベルはそれなりに高く感じられる。


不満点はこのようなところ。

①キャラの扱い方が雑

・登場人物が多い割には全体的にキャラの扱いが雑に感じる。適当に見せ場を作っては退場、とりあえず穴埋めで新規キャラ登場というように世界リセットや新展開の度にキャラを使い捨てているので人物に深く肩入れすることが出来ない。さらには終盤からは思想が歪み果てるキャラ(景和)まで出てきており、一部の主要人物(英寿、道長)を除いてバトルロワイヤル参加者の大半に好感が持てなかった。


②中盤の一部ストーリー(乖離編)と終盤(創世編)の失速

・個人的に高橋悠也の作品は必ずと言っていいほど失速期間があるように感じられるのだが、案の定本作も失速してしまった。乖離編は人狼ゲーム的な展開をやりつつも結局意味もないまま有耶無耶になっただけで盛り上がらず、終盤の創世編は景和が逆恨みで暴走するだけという(リバイスで見たような)意味不明な発狂劇を見せられるだけで不快になるという、残念な失速ぶりを見せてしまった。


バトルロワイヤル×仮面ライダーという龍騎や鎧武らしき興奮する要素を匂わせながらもあの2作と比べて盛り上がりに欠ける、エグゼイドやゼロワンのような引き込まれる魅力も特に感じられなかった凡作。