評価 良作
対応機種 PS3、PS4(リマスター版)
段階 10
評価点 複数主人公制によるゲーム性の一新
・伝説の極道桐生一馬、神室町のサラ金の社長秋山駿、18人殺しの伝説を持つ東城会の構成員だった脱獄囚冴島大河、汚職警官の谷村正義、立場の違う4人の主人公による斬新な内容で様々な視点から描かれる物語が見どころ。
・戦闘も没個性にはなっておらず、おなじみの桐生の他にパワータイプの冴島、手数で攻める秋山、特異な戦い方をする谷村と差別化がきちんと図れている。
・秋山、冴島、谷村の3人は街でやれることがそれぞれ変わっており、街で顔馴染みを作る秋山、娑婆の変わりように驚く冴島、警察無線の情報収集が可能な谷村と独自の動き方が可能。
不満点 ご都合主義が目立つ雑な展開
・ストーリーの展開が不自然な箇所が歴代シリーズに輪をかけて多い。特に拳銃の弾がゴム弾にすり替えられていた、死刑囚の冴島が拘置所ではなく刑務所に送られる、雑に殺される真の黒幕、堂島大吾の扱いなどが槍玉に挙げられ、全体的に問題を抱えている内容。
・特殊なシチュエーションのバトルやチェイスがある影響か、谷村編の難易度がかなり高い。
・ラスボスが本作では4人に増えたのだが、1人は小物臭くストーリーでも殆ど風格のないキャラ、もう1人はシナリオの都合でラスボスにされた感が強い堂島大吾。特に大吾の戦闘ボイスは「コイヨキリュー」などの棒読みでネタにされており、余計に虚しさとシュールさを生み出している。
総評 今までのシリーズにはない斬新な試みが採用されて更に面白みが増した分、ストーリーの質は下がってしまった。ゲーム性はともかく北斗が如くに至るまでにストーリーの評価が右肩下がりになってしまうことになるのは本当に残念である。
余談 PS4版は谷村を演じた俳優の成宮寛貴さんが引退しているので、モデルが変更&声優が増田俊樹さん(遊戯王ZEXALの神代凌牙(シャーク)、僕のヒーローアカデミアの切島鋭児郎)に変更されている。