シナリオ 14点 アニオリさえなければ最高だったがそれなりに面白い。
作画 13点 多少表現が抑え目になってるとは言え、戦闘シーンはなかなか。
声優 20点 声優はとても豪華。
設定 5点 アニオリ設定がとにかく酷い。現実世界でのグルメスパイザーは黒歴史ゲフンゲフン
音楽 15点 BGMはもちろん、串田アキラの歌うのオープニングのようななかなか良い曲が多い。
総合得点 67点
・原作はかつて週刊少年ジャンプに連載されていた、島袋光年先生の漫画「トリコ」。世はグルメ時代、筋骨隆々、頭脳明晰で腕の立つ美食屋トリコが、相棒の料理人の小松、美食屋四天王の仲間達と共に未知なる味を追い求めてグルメ食材を捕獲しながらあらゆる場所を冒険する物語。個人的には出来はそれなりに良いものの、原作の魅力には至らないところもあると感じたアニメだった。
評価点はこのようなところ。
この作品は基本的にモンスターと戦うアドベンチャーバトルものではある。しかし、普通の冒険活劇とは違ってグルメ漫画としての要素も強く、倒したモンスターを調理して美味しく頂くというなかなか面白い内容。
キャラクターも魅力的で、トリコと小松から見られるような堅い絆、クールな毒使いココ、重度のナルシストな触角使いサニー、暴力的で危険な音使いゼブラの他の美食屋四天王は印象深い。サニーの妹で可愛いヒロイン枠の女性、リン、IGOの会長でトリコ達の育ての親のような一龍、準主要人物、グルメ食材を狙う悪党、美食會に所属するトリコの因縁のライバル、スタージュン等、魅力のあるキャラが多くいる。
不満点はこのようなところ。
アニオリ設定がことごとく裏目に出ている。アニオリキャラクターのアナウンサーが無駄に出しゃばり、無理に原作キャラクターと絡ませてくるためかなり不愉快。
また、アニメ独自の設定、グルメスパイザーも玩具の販促のために無理やり入れられた程度のものにもかかわらず、勝手に原作にない重要アイテムにされる、しつこく用途の説明をしてきてテンポを悪化させる、というようなアニオリの悪い部分を押し出したものになってしまっている。
無駄なアニオリさえなければ傑作になれていた作品。それでも出来は良い方なので冒険、グルメ系好きにはオススメはする。