注意 多少の酷評が含まれています。
シナリオ 5点 良くも悪くも緊迫感の薄い冒険譚。テンポの引き延ばしもこれまた評価を下げている。
作画 20点 作画レベルは非常に高い。
声優 15点 あまり聞きなれない、当時新人の声優もいるが、演技力は良い。
設定 7点 世界観は良い。ただ、キャラクターの性格に共感性が持てない。
音楽 12点 音楽全般は良い。
総合得点 59点
・つくしあきひと先生による同名のマンガが原作。探検家見習いの少女とロボットの少年が、それぞれの目的を果たすために『アビス』と呼ばれる領域へ突入する物語。個人的には面白かったけれども、凡作の域は出なかった作品である。
評価点としてはこのようなところか。
世界観としては非常に良く作り込まれていて興味深い内容に仕上がっており、このアニメの良さを上手く引き立たせられている。
それに伴って作画の質も非常に高く、映像技術で言えば最高クラスの質感。見ていててビジュアル面は完璧とも言える。
音楽も聞いていて良さを感じる曲が多く、このアニメの魅力の一つとして支えられている。
では次に個人的につまらないと感じたポイントを挙げる。
シナリオは、深く作り込まれたストーリーのわりにはかなり薄っぺらい内容。展開の波が少なく終盤までがとにかく平坦な中身。綺麗な作画とテンポの引き延ばしでごまかしているような感じがしなくもない。また、胸糞展開、グロ展開、下ネタもちょくちょく挟まれるが、個人的にはやり過ぎた様な雰囲気がして今一つ寒く感じた。
キャラクター面も微妙で、キャラクターデザインは良いのにあまり魅力を感じない。絵柄に反してこのようなポイントは原作の力不足を感じる。
世間では評判が良いものの、個人的には絵柄がキレイという印象しか残らなかった、何かが惜しいと思ったアニメ。ファンタジーものが好きな方ならおすすめする。
