~プロフィール~
福岡出身。現在38歳。
2010年 大阪のシステムインテグレータに就職。
2020年2月22日に倒れ、高次脳機能障害に。
失語症・失行・注意障害・記憶障害など。
身体障害手帳3級&精神障害手帳3級。
麻痺の為、杖持ち。詳細はコチラ。
妻と小4長男・小2次男の4人暮らし。
今月から復職。
こんにちは。
先日から書いていた家族旅行の続き。
旅行自体は、一応無事に終わった。
初めに思っていたより、ずっといい旅ができた。
妻には感謝だ。
ただ、旅に行く直前の段階から、私には不安が浮かんでいた。
今回の旅費は、一体どのくらいになるのだろうかと。
時期的にもう夏休みの直前だったので、妻はネットでかなり無理矢理なくらい頑張って手配していた。
その手配が、障害者の給与的に現実的なのか、かなり心配だった。
でも、私が妻に余計なことを言って、腹を立てられるのは困る。
任せることにした。
旅から帰った翌日、妻は会計を始めた。
はっきり書いておくが、妻は金銭面にかなりいい加減だ。
その妻が会計を始めた時点で、かなり驚いた。
でも、妻だけに任せたら、私も信用できない。
妻の書いたメモを見ながら、パソコンを使って数時間清書した。
結果的には、思っていたより抜け漏れはなかった。
そして、分かった今回の旅費は、私が倒れる前の給料でいうと…、
ざっと一ヶ月分ほどもあった。
私は障害者になった。今後給料が上がることもないだろう。つまり、節約が必要。
その節約が、復職当月にピンチ状態になった。
↑妻の書いたメモに私が追記
今回の旅について、話を大規模なボリュームで書いたのは、私が高次脳機能障害で忘れたりしないようにという気持ちもある。
だが、はっきりいうと、この高額な出費の価値を生み出したかったから。
もちろん、現実的にお金が振り込まれるような話ではない。単純に、自分の納得のため。
思っていたよりお金を遣ってしまったから、埋め合わせをしようということだ。
私が障害者になるまでの旅では、ほとんどクルマを運転して目的地に行っていた。
四国の大歩危小歩危に行ったときは、レンタカーのナビに従って移動していた。
だから、そこがどこなのかもあまり気にしていなかった。ルートも全然知らずに運転していた。
今回は、常にどこにいるのかを考えながら旅をした。
その成果は、私個人としてはうまく行ったと思う。
こうしてブログを書いていても、そんな道を辿っていたのかと、それなりにワクワクした。新しい旅の楽しみ方かもしれない。
今回は、四国を以前よりも学んだ気がする。
それから、私の出費を計算しながら考えていた。
息子たちとそういう旅行をするのは、もうあと僅かだろう。
中学校や高校に行くと、当然思春期になり、親と一緒に行動するのが嫌になるだろう。
カノジョなんかもできるかもしれない。
つまり、私が居る必要は少なくなるだろう。
それこそ、私がクルマを使っていたときのように、子どもたちは自分のクルマで旅をするかもしれない。
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少しだけ、何にもできなくなってしまったような話になってしまったが、自分ではあまり塞ぎ込んでいない。
私には、様々な障害者への福利があることは知っていた。
例えば障害者手帳を見せると、バスの運賃が半額になる。ちなみに、私の手帳は3級なので、残念ながら電車の運賃は変わらない。
倒れてしばらくは、私は手帳を見せれば割引になることすら知らなかった。誰も教えてくれない。自分で知るしかなかった。
私が知ったのは、自分が倒れて一年も経った頃だった。
『大阪府立障がい者自立センター』でも、『就労移行支援施設』でも、どこの誰も言ってくれなかった。
つまり、どうやら自分で調べないとダメなようだ。
失語症者にとってはかなりの難易度だと思う。
先週、『ミライロID』というスマートフォンアプリを知った。
この『ミライロID』は、係員に障害者手帳を見せるのではなく、スマートフォンの表示を見せることで手帳と同等の資格があるようだ。
手帳自体は割りと大きい。スマートフォンのカバーやポケットに入れるのはかなり難しい。
私のような麻痺があると、割りと難しい。私よりもっと運動麻痺の酷い人だと、かなり難しいだろう。
この『ミライロID』があれば、手の麻痺があっても使いやすいと思う。
↑現在は『ミライロID』の申請中
まだ全箇所に広まっているのかは分からないが、このアプリを知ったのは息子たちと一緒に『大阪市立科学館』に行ってみてはどうかと思って調べていたときに知った。
『大阪市立科学館』のサイトに掲載されていた。
障害者手帳をもってもう3年弱だ。
かなり遅い発見だった。
でも、それは私たちが特別受け取れる特典なのだ。
小学生の息子たちには、寂しい人生をしいてしまった。
それこそ、私が小学生だったときは、父が登山に連れて行ってくれていたが、私は当然出来なくなった。
私が子どものときとは違うが、今後は『ミライロID』で家族と一緒にいろんなところに行こうと思う。
『大阪市立科学館』には、プラネタリウムがあるそうだ。
それを見ていると、プラネタリウムは今からちょうど100年前にドイツで作られらそうだ。
私はプラネタリウムを観たことがないと思う。
息子たちと一緒に、プラネタリウムを眺めたいと思う。
おわり