こんばんは。
37歳、サラリーマン、絶賛休職中。
私は『高次脳機能障害』になった。
『失語症』・『失行』・『注意障害』・『記憶障害』などがある。
精神障害者手帳3級・身体障害者手帳3級を持っている。
杖や装具を付けて歩いている。
今行っている『就労移行支援施設』で、“障害”(“障がい”)にも色々とあるのだと学んだ。
- 【身体障害】【精神障害】【発達障害】【知的障害】【難病】などなど、仕事に行けなくなった人に対して、それをサポートする福祉サービス。
- 通所時間は平日10:00~15:00。
会社に戻る or 新たに会社に入ることを目的とし、そのための準備をする空間。
そこで自分を見つめて、スキルを身につける。工賃は基本的になし。 - 1限目から4限目までの授業がある。みんなで協力する講義もあれば、個人ごとで担当することもある。
講義は【グループワーク】【ビジネスマナー】【就職活動プログラム】【パソコン訓練】【作業訓練】など。 - 就労移行支援に通所する期間は、基本2年間以内。
その話をしたい。
■軽作業訓練
別の障害者さんたちと一緒に、“訓練”をすることが多い。
先日は、数十枚の紙に書かれた種別を、パソコンに順番に入力するという訓練だった。
私はやはり、『脳の障害』『高次脳機能障害』によって、他の人より作業が遅い。
一緒に通っている『高次脳機能障害』の人の中でも、特に遅い。
それは、私の『失語症』『視野狭窄』『麻痺』などのせいだと思う。
パソコンで見た位置を、一度視点を紙に変えるだけで、どこを見ていたのか分からなくなる。
中心から右側が見えないので、どこまでが続いているのかも分からない。
その上、覚えるのは2文字が精一杯だし、本当に正しく覚えたのかも不安だ。
誰にも勝てないのかもしれないと思ってしまう。
いや、もしかしたら障害など関係なく、私は元々“ヘタクソ”で“ダメ”だったのかも知れない。
そう考えると、投げ出したくなる。
「就労移行は、別のお金を稼いでいる訳でも無いのだから…」などと思ってしまう。
そしてその後すぐに、「あ、就労移行は会社に復帰する為だったか…」と思い出し、さらに凹む。
■リスニング
私の苦手な、そして頑張りたいと思っているリスニング。
英語の授業ではなく、講師が話している内容を聴き取る訓練だ。
私だけではなく、数人で受ける授業。
例えば、こんな感じのセリフを耳で聴く。
こんにちは、日本旅行です!
ツアー日程は年末を含む、2014年10月1日(水)~2015年1月31日(土)です。
関空発、台湾・台北の旅。
お値段は、燃油サーチャージを含めて5万6000円~11万1900円となっております。
格安コースで、あったかくておいしい小籠包や、パリパリのハネ付き焼き餃子も大人気です。
日本を元気に!
日本旅行でした♪
そのときに私が実際に書いたメモは、こんな感じ。
右側は、授業が終わった後に個別の報告があるので、その為に書いた文章。
このリスニングは、予定通り2回繰り返し聞いたのだが、私だけなのかサッパリ分からなかった。
なので、上に書いた文章は、本当に自分で聴いた文章ではなく、今回ブログに載せる為に勝手に自分で類推した文章。
特に、数字が数字にならない。
「ニセンジュウヨネンジュウガツツイタチ」と言われても、数字にするのが間に合わないし、すぐに頭から消えていく。
「ツイタチ」とか「ヨウカ」とか、虐めだろ…。
平仮名さえ、満足に書けない。
聞いた言葉のどこが必要なことなのかも、実際に書いてみないと分からない。
その上、失行によって、頭で分かっている文字さえ書けない。
このサーチャージも、「“サ”ってどう書くんだっけ?」
私が行っている就労移行支援施設では、失語症の人はいないと思う。
少なくとも、このリスニングの授業を受けている人の中では、私だけが失語症。
私一人で「すみません、もう一回お願いします…」となってしまう。
結局、最終的にできなかった。
まぁ、強制ではない。受けたくなければ、別の科目も受けられる。
だが、私の弱点を、克服したい。
でも、みっともない。
みっともな過ぎて、一人で笑ってしまった。
もしかしたら、私は過去の経験で、“笑うスキル”がある方なのかもしれない。
受講者はみんな、笑わない。
アホのように笑ってしまう私。
みんなに怒られそうな気がして、ちょっとドキドキした。
そんな私なのだが、一緒に頑張ろう。
つづく