こんにちは、新米診断士です。今回は、4回目の診断実習についてお話しします。

 もう診断実習も3回を修了し、残すは2回。しかも次の4回目が終わればお盆休み。もう気楽なもんです。ここまでくると、何回か同じ班になったことのあるメンバーもいるので、お互い気心も知れてます。なので訪問前診断なども卒なくこなし、非常に段取り良く診断に挑むことができます。

 今回は神奈川県。クリーニングの会社です。初めて食品系以外の業種に挑むことになりました。ですが神奈川自体は実習2回目で来たことがあるので、ある程度親近感があります。ヒアリングをし、問題点を把握、そして課題設定。戦略立案、具体的施策、収益予想などなど・・。ただ今回は、7月も終わりに近づき真夏の真っ盛り。お昼休憩にご飯を近くの商業施設に食べに行く移動だけでも大汗をかきます。しかもお昼から帰ってからは、工場内がとても暑い!クリーニング業界も大変です。汗びっしょりになりながら従業員の方々も我々も、それぞれの仕事をこなしています。今回私の担当は生産性向上だったのですが、工程を確認して、より生産性が高くなる方法を編み出して、それを試して数値を測ることを繰り返しました。そして提案書にして発表会に挑むのですが・・。なかなかこれだ!っていう生産性向上の方法が見つかりません。この企業様は自ら日々試行錯誤を重ねて今のライン配置、人の配置などを変えていっていました。なのでポッと出の私たちが数日で考え付くことなどとっくに考えているのです。なのでなかなか抜本的な策が見つかりませんでした。それでも我々はほころびを見つけ、タバコ吸いながらでもミーティングを重ね、なんとか形にすることができました。・・ちなみに、今回の喫煙者は班の中でなんと5人!養成課程の全員の中で喫煙者は7名ですから、そのうちの大半が今回の神奈川班に参加しているのです。本当に奇跡的なことでした。以前お話ししましたが、同じ班の中で喫煙者を見つけると、とたんに“同志”的な感じになります。7人中5人がひとつの班に固まっているなんて、ある意味奇跡的です。そういうわけで、今回も班員の“絆”が大きく醸成されました。今回のことがきっかけで、実は“スモーキングクラブ”なんてネーミングの会ができたほど。そのメンバーとは診断士になった今でも交流があります。しかもそのうちの1人は私と同じ都道府県で、今同じ建物内で仕事してます。びっくりです。

 今回の発表会では、私の関西弁が功を奏し、やもすれば堅苦しい雰囲気になりがちな発表会を、関西弁でなごませる(?)ことができました。私の唯一の功績といえるかもしれません。これで4回目の実習も無事に終了、あとはお盆休み・・なんて思いきや、最後の最後でとんでないことが起こります。・・診断実習の終了後には、“報告書”を班で作成して提出しなければならないのですが、この報告書は一度インストラクターに提出するのです。今回の我々班員が作成した報告書が、とんでもなくレベルの低い報告書になっていて、仏の顔をしていたインストラクターが、鬼のようになりました。誤字・脱字はもちろん、文章としてもおかしい内容だということで、班員全員真っ青になりました。それぞれ大急ぎで修正したのですが、最終的に呆れられ、厳しいご意見を頂戴し、それまでのお気楽な雰囲気が嘘のようにチーン・・となりました。実はこの修正作業にかかるときは、既に夏休みで、皆それぞれプライベートで楽しんでいる最中だったのです。私も家族を連れて、確か遠くの大きなプールへ遊びに行っていた記憶があります。そして家に帰ってきてから、この報告書事件を知るわけです。まいっちゃいました。班長には大変ご迷惑をおかけしました。すみません。

 そんな事件も発生しましたが、時間は関係なく過ぎていきます。気づけばもう、あと1回の診断自習を残すのみ。残り期間も1ヶ月を切っています。ここまでくると、卒業後のことを真剣に考えないとな・・。どうしよう・・。って思っていたことを覚えていますね。しかしそれよりも真剣に考えていたのは、絶対コロナに罹ってはいけない!ということでした。というのも、この頃はコロナ禍の真っ最中で、我々養成課程のメンバーも既に何人かが罹患していました。通常講義のときであれば、対応のしようがあると思うのですが、いざ実習となるとそうはいきません。何せ相手がいることですから、こちらがコロナになったからといって先方の都合を変えてもらうわけにはいきません。なので実習時にコロナに罹ってしまえば、その生徒は実習を休まなければなりません。つまり、養成課程の必修である実習が1回分“とんで”しまうわけです。どうするかというと、その生徒は、翌期の実習に参加しなければならなくなります。つまり、今期では卒業できなくなるわけですね。そうするとまた何カ月も卒業を待たなければなりません。しかし私にはそこまでの時間的余裕はありません。だって受験準備期間も含めると2年近く無収入で過ごすことになるわけですから。もう破産しちゃいます。なので、卒業前にコロナにだけは罹ってはダメ!と自分に強く言い聞かせていました。コロナは無情にも、冒頭お話しした“スモーキングクラブ”のメンバーにも襲い掛かります。メンバーのうち2人がコロナに罹ってしまし、卒業が遅れるという事態に。他の養成課程メンバーも、合計10人位がコロナに罹患し、卒業が遅れることになりました。幸いといっていいかどうか迷いますが、私はなんとか無事にコロナに罹らずにやり過ごせました。まあもともと風邪もひかない体質なので、万が一コロナウイルスが体の中に入ってこようとしても退治できるんだ!なんてワケのわからない自信みたいなものはあったんですけどね。まあそれもたまたま罹らなかったから言えるわけで、この時は、そのことを想像しただけでベッドの中で震えていました(笑)。

 そんなこんなで、残りはあと1回!5回目は岡山県です。そのお話はまた次回。