こんにちは、リョータです。今回は「養成課程結果発表」です。

 前回お話した通り、面接でボロボロだった私はまたしばらく焦りと不安の日々を過ごしておりました。時期は年末近かったこともあり、2次試験の結果はまだ1ヶ月位先になる、3つ目の養成課程の申し込みも1ヶ月位先、となるとしばらくは何かしたくても何もできないな、と思っておりました。一番理想的なのは2次試験の結果発表の前に養成課程の合格をもらい、気楽な気持ちで2次試験の結果発表を待つだけ、という状態ですがそうは問屋が卸さないかも・・。

 しかしこの頃には中小企業診断士になった後のことをイメージすることも多く、仕事として診断士をすぐに始められるか?という疑問が常にくすぶっていました。なぜなら経営者としては10年以上経験していますが、コンサルタントとして確固としたスキルを身につけているわけでもないし、実績もない。実際に依頼企業を目の前にしてその会社のためになるような提案ができるのかが不安だったからです。2次試験にストレート合格するのが一番いいとは思うけれど、実際に合格した後にすぐに活動できるかというとまずできない、と思っていた方がいい。たとえ2次試験に合格したとてその資格を活用できなければまともな仕事はできないんじゃないか、そういう思いが日ごとに強くなってました。

 もしかするとたとえ2次試験に合格しようがしまいが、この「養成課程」を受講した方が即実践に使えるスキルを身につけることができるんじゃないか、という考えが確信に変わっていきます。養成課程では「実習」といって、リアルな企業さんにお伺いして実際に診断業務をチームで実践する、というものがあります。この「実習」は2次試験のあとに15日間の実施がありますが、期間が短い。私の面接した養成課程なら50日間あるのです。これは非常に自信につながる内容だと思います。

 これらの考えが自分の頭の中で確信に変わったとき、私は「養成課程」を受講したいと強く思うようになりました。最初は保険のつもりで挑んでいた養成課程の申込でしたが、今や養成課程を受講したいと強く思うようになっていたのです。面接の結果発表がくるまで落ち着かない日々を過ごしていました。

 そしてある日の夜、日中一緒にでかけていた妻が家のFAXに届いていた書類を見て私に見せます。タイトルを一目見て養成課程の結果発表だとわかりました。心臓が「バクンッ」と大きな音をたてたのがわかります。妻の表情を見ると少し寂しそうな顔をしてます。「ダメか、甘くなかったな」と覚悟して真ん中の一文をみるとそこには「合格」「入学」の文字が!思わず妻と何年かぶりに両手を広げたハグをしました。あぁ良かった、とりあえずこれで家族への顔向けができるかな、と思いましたね。肩身のせまい思いでこの半年過ごしてきたので・・。

 さあこれで無事に年越しできます。あとは2次試験の発表をおまけとして待つだけになりました。その後のことはそれから考えよう、そう思ってその日からしばらく安らかな日々を過ごします。まあそんな安らかな日々は長くは続かないのが世の常で・・・またあらためてお話します。ではでは