こんにちは、新米診断士です。前回までで企業診断実習の1回目をお話しさせていただきました。今回は2回目の企業診断実習についてお話しします。ある意味、養成課程経験の中で最も印象に残ったと言っても過言ではない実習でした。

 1回目の診断実習を終えた私達は、今度は本部にて各班の診断自習報告をします。要は、我々の班はこんな企業に、こんな課題を見つけて、こんな提案をしました、的な報告をし合うわけです。この報告会で初めて他の班の取組みを詳しく知ることができます。それぞれ発表会と同様に前に出てきてスライドを使いながらマイクで説明していくのです。こんなとき、企業の経営陣を相手にしている訳でもないので、ついついおもしろい話をしてやろう、的なイタズラ心がでてしまって、皆真面目に報告してるのに関わらず、企業への提案内容の説明を極力短くして、その実習期間中おもしろかったネタ(例えば誰それが食べたラーメンがクソマズかった!とか、担当していただいたインストラクターの顔が非常に特徴的だった、とか)を関西弁でまくしたてるんです。さすがに関東では関西弁の威力はまあまああるみたいで、ある意味ツメアトを残すことができました。私の報告会での思い出話は、その後何人かの人たちが倣ってオモシロオカシク話すようになって、なかなか賑やかな発表会となりました。関東の人達にもやはり「受ける」楽しさは理解していただいているみたいです(笑)。

 その後、またそれまでと同じように講義の日々が続き、しばらく経った頃、企業診断実習の2回目がやってきました。前回の経験があるためか、今回はそれほど緊張もしません。しかし実習生が何十人もいれば、好きな人嫌いな人がでてくるのは世の常で、10日間も一緒に過ごすとなればやはり人間、気の合ったもの同士くっつきたくなるのです。2回目にして早くも「あの人と一緒が良い」「あの人とは別の班になりたい」的な暗黙の意思が渦巻いているのを感じます。私は普段からそれほど社交的でもないので、つるんでいる人も少ないため、あまり深く考えずに〇をつけたのが「カフェ」でした。今後独立した後の得意とする業界となる予感がします。食品系なら小売でも飲食でも、自分自身が取組みやすく、共感しやすい業界なのです。なので、この2回目の実習は楽しみの方が大きかった記憶があります。そんな気楽な気分は、風が吹いて小麦粉を吹っ飛ばすようにあっけなく雲散霧消することになるのですが・・その話はまた次回ということで。