こんにちは、リョータです。今回は「養成課程の検討」です。

 2次試験が終わり、手ごたえはそれなりに悪くなかったのですが、やはり現実問題として正解がわからないので実際受かるか受からないかは全く見当もつきません。しかし周りの皆さんの声を聞くとなかなかストレートで1次と2次を突破する人は稀とのこと。ここはやはり「受かってない」ことを前提として動かないといけないと思いました。私にはもう一年勉強する余裕なんてなかったのだから。

 他の士業の試験では、チャンスは1年に一度きり、落ちればまた来年まで合格するチャンスはない。しかし中小企業診断士に限って言えば2次試験がダメでも「養成課程」を受講・修了すれば2次試験合格と同等の資格が得られるのです。合格まで1次・2次合格という手順を踏まないコースがあるわけです。

 私はこの時点で真剣に養成課程を検討しました。中小企業診断士養成課程とは、中小企業診断士1次試験に合格後、中小企業庁が指定する演習と実習を受講・修了することで中小企業診断士資格が与えられるというものです。通常は1次試験合格後、2次試験、実務補修または実務従事(15日以上)を経て中小企業診断士登録(経済産業大臣)となりますが、養成課程では「2次試験、実務補修または実務従事」が不要になるのです。

 養成課程には「養成課程」と「登録養成課程」があるのですが、養成課程は中小企業基盤整備機構 中小企業大学校で実施されるもの、登録養成課程は指定されている民間教育機関で行われるものを指しているそうです。聞くところによると2005年にこの「養成課程」制度が発足し、より実務を重視して活躍できるコンサルタントを輩出したい国の方針だそうです。

 養成課程にも色々あり、大学の講義のコマとして1~2年かけて修了するパターンや、中小企業診断士・経営コンサルタント養成専門の機関で6ヶ月で修了するパターンもある。費用的には多少の幅はありますが大体年間200~350万位ですね。養成課程の機関はそれほど多くなく、全国でも15ヶ所程度になっています。さらにそれぞれ実施される時間や曜日もバラバラです。土日限定か平日は夜間に実施されている期間はさらにわずかになります。つまり会社勤めの方にとってはなかなか厳しい条件になりますよね。

 しかもこの「養成課程」を実施している機関への入学がそれほど簡単ではなく、定員以上の入学希望者がおり、倍率で言うと2~3倍になるところもあるそうです(倍率は公表されていない)。もちろん入学試験があり、書類審査と面接がある場合がほとんどです。中には書類審査の段階で小論文を課すところもあります。まあとにかく2次試験がダメだったら養成課程に入ろう!と思っても簡単に入れる状況ではないということがわかりました。さあどうする?次回は「養成課程説明会」です。ではでは