こんにちは、新米診断士です。中小企業診断士養成課程のお話しも残すところ今回で最後となりました。長いようで短いようで濃密で貴重な経験ができた、この養成課程は、私の後のコンサル人生にとってとてつもなく大きな影響を及ぼすでしょう。この時に同じ釜の飯を食べた仲間は、一生忘れないでしょう。そんな風に思える経験でした。知り合いの誰もいない東京でのホテル暮らしも、いよいよ終わりを告げます。来たときはなんの親近感も湧かなかったこの地域も、今となれば少し寂しく思います。

 5回目の企業診断実習を終えた私達は、いつも通り仲間内での報告会も終え、診断報告書もまとめ、いくつか残っている講義を受け、卒業までの日々を送ります。そして迎えた卒業の日、朝から始まった修了式は2時間程度で終わり、写真撮影も済ませ、あとはめいめいが校舎をあとにします。私がビルをでると、妻が迎えに来てくれていました。半年前、東京駅で一人で帰っていく妻は、私のいない半年間の生活に怯え、不安をさらけ出し泣いていました。しかしそんな面影はどこへやら、なんとなくふてぶてしささえ、その顔に浮かべていました。聞くところによると、慣れない靴を履いてきたし、結構朝から歩いたから足が痛いとのこと、まるですべてが私のせいとでもいわんばかりに、睨みつけてきます。おいおい、久しぶりに会ったのにそのテンションか!とそっと心の中で毒づきながら、笑顔で対応します。まあまあ、とにかく無事卒業できてよかったよね。なので全く腹も立ちません。どころか、やっぱりこの妻がいてくれたからこそ、私はここまでやってこれたんだろうな、と手を合わせます。
 
 そんなこんなで、私の半年間の養成課程受講は無事終了いたしました。これでやっと勉強から解放される!と開放感でいっぱいになります。しかししかし、人生そんなに甘くない!リアルに考えると、養成課程を卒業することがゴールではないのです、その先のコンサルティング業務につなげてこそ、コンサルティングの仕事を獲ってきてこそ、その意味を成すのです。まあ、その仕事獲得のためのしんどさは、またの機会にお話ししますね。とにかく、半年間、みんなありがとう!