こんにちは、新米診断士です。今回は5回目の企業診断実習のお話しです。もう養成課程の卒業が目前です。長かったような短かったような・・とにかく最後の診断、頑張っていきますね。

 前回ちらっとお話しした通り、今回最終診断実習の場は岡山県。実は、岡山県の倉敷には“大原美術館”という有名な美術館があって、私は毎年のように訪れていました。というのも、そこにはギリシャクレタ島出身のエル・グレコっていう人の作品で“受胎告知”というのがあるんですね。一度誰かに連れて行ってもらってから、この“受胎告知”に心惹かれ、その作品を一目みるだけに、毎年のように通うようになっていました。それは聖母マリアが、大天使ガブリエルからの精霊より、神の子イエス・キリストを身ごもったことを告げられて驚いている様子を描いた油絵の作品なのですが、これがまた迫力がすごくて、それほど詳しくない私ですら、これがすごい作品なんだということがわかります。なので一度だけでは飽き足らず、何度も足を運ぶようになったのです。・・なんて前置きが長くなってしまいましたが、とにかく岡山県は、私の中で、ある種の親近感が湧く場所でした。

 これもあまり詳細はお話しできませんが、ある商業施設とでも申しましょうか、色々な機能が集約された施設での、売上向上策の立案がメインのテーマでした。特に私が担当になった“集客数の増加”では、近隣競合店の調査にかなりの時間を使いました。岡山という自然豊かなロケーションは強みにもなるし弱みにもなります。これは立地上のことですが、それ以外にも、おいている商品のオリジナリティ、飲食のオリジナリティを磨けば、お客様はきっと戻ってくるし、あたらしくファンになってくれる方もいらっしゃるはずです。我々は色々なパターンを考え、提案します。そして、今回もこの班には喫煙者がしっかりいてくれました。今回は2人でしたが。なので、やはり精神的には気が楽でした。他のメンバーも気の良い人たちばかり。5回目の実習もメンバーに恵まれました。最終日の前日にはみんなで近くの居酒屋へ飲みに行って、この実習の思い出話に花を咲かせます。楽しかった。こんな楽しくて良いのか、なんて思いながら最終日の診断報告会でのプレゼン日をむかえます。もうこのころには人前で発表することに多少慣れてきていて、特に緊張もそこまでしません。楽しんでプレゼンできたのではないかと思います。帰りの新幹線では、色々感慨深くなりました。さあ、これで卒業まで残り2週間足らず。東京での暮らしともお別れです。そう思うと少し寂しくなりましたが、それよりも無事卒業するところまでこぎつけた喜びが大きかったですね。卒業の時のお話しはまた、次回。