シオノギ製薬と東海理化の試合後、ドリーム☆ワールドと東海理化の試合を観ました。
(東海理化はこの日二試合目)



ドリーム☆ワールドの一回の攻撃中珍しい光景を目にしました。

一死一二塁の場面で打者がライトフライに倒れるも、二塁走者はタッチアップで三塁へ、同時に絶対にアウトになりそうなのに一塁走者の方違(ほうちがい)選手もタッチアップで二塁に向かう。
案の定、方違選手が二塁に到達する前に二塁に送球が送られる。方違選手が一二塁間に挟まれている間に三塁に到達した二塁走者が本塁をつくもタッチアウトになりました。

一塁走者の方違選手の走塁はどう見ても無謀だったので、二塁走者の本塁突入を助けるためにわざと一二塁間に挟まれるような走塁をしたと思われます。

野球で、一死で、二三塁に走者がいる場合のレフト方向のフライで、二塁走者がわざと二三塁間に挟まれて三塁走者の生還を助ける事がありますが、それの応用と言える作戦だと思います。

残念ながら、ドリーム☆ワールドのベンチの選手が「ホーム、ホーム」と言ってしまったためか、東海理化守備陣が三塁に到達した二塁走者に十分注意して一二塁間の狭殺プレーを行ったので、作戦が失敗してしまいました。

試合はドリーム☆ワールドの上記の作戦が炸裂する前に、辻井選手の先頭打者本塁打などで一挙五点を先制し、東海理化の反撃をかわして、6-3でドリーム☆ワールドが勝ちました。




こうして順位争いのライバルの東海理化に勝ったドリーム☆ワールドは、翌日最下位の厚木SCと対戦。

厚木SCは地元での今節の戦いで、
強い風に流された飛球を捕球出来ずに終盤逆転されて敗れたり、
延長戦の末敗れたり、
八点のリードを終盤ひっくり返されて敗れるなど、地元でここまで全敗で、この試合が地元で戦う今節最後の試合でした。

ドリーム☆ワールドは一部昇格の希望をつなぐために負けられない試合でした。

厚木SCはエース山内投手が、絶対に地元で勝つんだという気迫溢れる投球を披露。

厚木SCの大石監督は選手を兼任していて、守備のいい遊撃手なのですが、打ち取った打球はなぜか遊撃手の守備範囲にばかり飛んでいきました。

厚木SCの応援は、いつもは一人のおじさんが孤軍奮闘している感じなのですが、地元の中学生くらいのソフトボールチームの選手達と思われる一団が、替え歌などで応援を盛り上げてくれました。

ドリーム☆ワールドは二部の投手部門の優秀選手賞(防御率が一番良かった)を獲得した事のある熊澤投手が登坂。

終盤厚木SCが得点を挙げ、なお一死満塁の好機を作ると、大石監督が打席へ。

大石監督の気迫に押されたのか、厚木SCの応援に圧倒されたのか、下位の打順の大石監督にまさかの押し出し四球を与えた熊澤投手。

無責任にもなお一死満塁のピンチで熊澤投手は降板しました。

このピンチで登板の松本投手が一球で次打者を併殺でピンチ脱出し、
終盤の守備に不安のある厚木SCに対し、ドリーム☆ワールド打線が最後まで粘りを見せていましたが、
7-3で厚木SCが勝利し、地元で今季二勝目を挙げました。