このまま秘密にしておきたい。
ここを他人に紹介したくない。
このまま秘密にしておきたい。
これはWSを開催していて言われた、衝撃的な言葉です。
もちろん最大級の賛辞だと解っています。
そして、きっとそれ以上の言葉は無いのでしょう。
以前からこちらに書いているように、僕は演技講師とはいえ会社として多くの参加者を抱えている訳ではありません。
あくまでもじぶんの俳優トレーニングの一環として始めた経緯があります。
なので、いつでも多くの出会いに期待しています。
もちろんいたずらに不特定多数の参加は認めていませんが、それでもプロ(または志望者)の方には門戸(もんこ)を広げています。
それはさておき、しかし驚くのは何よりも、時期も異なり彼らが知り合いでないにもかかわらず、今までに幾度となく聞いたその同じ言葉なのです。
ただそのとき僕は、そもそも彼らには金銭的なリスクがほとんど無いのだから、じぶんでもそう思うだろうな、と妙に納得していました。
それからしばらく経って、いよいよスタジオ公演をしようとなったとき、あれ待てよ、と思いました。
そもそもこの公演は役づくりの完成精度を上げるのが発端で、その結果作品にすることで観客としての参加者を幸せにするのが目的なはずです。
であれば、彼らにとっても最強の共演者が必要なはず。
そして一個人で売れていこうとする考えだけでは俳優にとって致命的で、精鋭集団として世に出た方が彼ら自身のためにも良いはずです。
たしかに日ごろのWSではじっくりできるから、できるだけ少数のほうがいいのかもしれません。
しかしなぜ現在以上に売れないのか、それをいつも考える必要があります。
であれば、せっかくのこうした贅沢な時間に切磋琢磨できる同業者が集まる。
それこそが、必要ではないだろうか。
外に出て、初めて大海を知るのでは遅すぎる。
そんなことを考えていました。